2時間の上映時間を感じさせないテンポの良さは、さすが庵野監督という感じ。
あと無意味な答えのない謎も庵野節が効いている。
面白いと言えばとても面白かった。が、後半クライマックスに向けての盛り上がりに欠けた気がするのは血液凝固剤という地味な手段でのゴジラ退治だったからだろうか?
ゴジラの能力に対して、その対抗策が凝固剤を口から注入、しかもコンクリートの圧送に使うようなポンプ車では仕方ないのかもしれない。
製作が東日本大震災後だったので福島原発の冷却に使われたポンプ車へのオマージュかもしれない、それ以前にこの映画自体が福島原発のメルトダウンという状況に右往左往してしまう政府官僚に対する今の決断できない日本に対する映画なのかもしれない。
面白い反面、庵野といえばエヴァンゲリオンだが、それと似通った演出が見えたのは庵野の限界なのかもしれない。庵野は実射よりもアニメの方が自由にできるとも感じた。実写ではCGもあるがやはり限界がある気がする。
さて庵野は生きている間にエヴァンゲリオンを完結させることができるだろうか?
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