呪い 代わり雛【悪魔の囁き】

自分身に憑りついた魔物に頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と痛い思いをさせられた不思議な体験談を書き記すブログです。

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2013-12-29 10:07:57 | ホラー
1ヶ月が経ち、土日祭日を掛けてある程度庭の整理が付き見回したところ裏表とも開いているスペースが多いので、家の内外から見てもバランスがよく見えるように植木を並べて行こうと思いとりあえず門側の桜の脇に濡れ縁が有るので日当りの良い前面に、1メートルの間隔で、つげの木を2本植えてみました。1本は玄関側に1本は桜の木の下側に植えて見ました。それから夏に向かって玄関側はグングンと成長し行きましたが桜の木の下側に植えたつげは植えた時と大きさが全く変わらないので不思議に思いながら見てみると、根元から伸びてきた桜の枝が上に覆い被さっていました。この為に成長しないのかと思い(桜の木は切るものでは無い事は知っていましたが)被さっている部分だけ切ればよい物、あまり深く考えず根元から枝を切ってしまいました。その夜に寝ていたらヒユ~ヒュ~と冷たい風が寝ている部屋に流れ込んできて背筋がゾクゾクとしてきました。すると1人の冷たく光る眼をした野良仕事の作業服を着た大男が鉞を持ってドアーを開けて入って来ました。私は頭の中に映る男に『誰だ』と怒鳴りつけた途端、男は強烈な恨みと憎しみに頬を引きつらせゆがんだ顔で目を大きく見開き鉞を天井高く振り上げ、無言のまま私の左太ももを切落とす如く一気に振り下ろしました。私はあまりの痛さに耐えきれず『いって~エ』と大声を上げて脳天まで響く痛恨の痛さで飛び起ました。今の夢かと思いましたが切られた腿が痛くて、痛くてたまらず、眠る事が出来ずに痛みを堪えて起きていました。得意先に行くのに自宅から直行で長時間車を運転しているとクラッチを切るたびに座席シートを擦れ痛みが激しくなり、その夜から5日間よく眠れず、あまり切られて腿がズキズキと痛むので風呂に入っているときに腿の裏側を見てみた処、鉞で切り付けられた所に15cmぐらいの赤紫になったミミズ腫れの痣がくっきりと付いていました。激痛は一ヶ月程続き赤紫の痣は倍の二ヶ月程でようやく消えました。あの時の大男は、やっぱり夢ではなく実際に出て来たと思いました。何故あんな化け物が出て来たのか解からず考えていました。そして切られた朝仕事に行く時、つげを見たら何故か被さっていた、つげの頭の部分だけが枯れていました。これが原因かと思いとんでもないことを後悔しました。それから近所の農家の人につげの木に被さっている桜の枝を切ったらつげが枯れたことだけを話したら『おそらく上と下で鏡になっていたのだろう』と言っていました。
人間は運命的相性が有り、男女の相性となると、その時のフィーリングで結婚して暮してみると相手の嫌な所ばかりが見えて来てお互いに傷つけ合い別れる事になり、相性が良いと出会いと共に意気投合して結婚しても最後まで添い遂げる事が出来、仕事関係でも相性が悪いと話がかみ合わず先に進むことが無く終わり、相性が良いと名刺交換する前から話がはずみ順調な滑り出しで商談も円満に納まります。又、植物も同じく相性が有ったのだと思います。桜の枝と、つげの木もとても相性が良く恋人同士のように寄り添楽しい話を語っていたのかもしれません。私が相性と言う事に気が付かず、二人の中を切り裂き、桜の枝を切ってしまった為につげが枯れ、その恨みで夢の中に出て来て鉞で切られたのかもしれません。あの時の事を思い出し記事を書いていると鼻の奥がツーンとして来て涙が滲んできます。今更思いやりの無さに後悔しても始まりませんが、本当に申し訳な事をしてしまったと思っています。愛と命の大切さを思い知らされています。
一話【鏡】終わり

(この後奇怪なことが続き足掛け13年の間に、頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と、たっぷりっと可愛がられて痛い思いをさせられた不思議な出来事がまだまだ有りますので投稿したいと思っています。この奇怪な出来事が13年後に解明されて、その後10年間別の魔物に摂りつかれて、最後は首を吊らされて苦しめられた本当の理由が明らかにされます。)
この度、ご購読を頂き誠に有難う御座いました。来年より第二話を書き始めますので引き続き御愛読の程、宜しくお願い致します。【良いお年を!!】

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2013-12-26 10:00:20 | 呪い
その後は、お爺さんが夢の中に出て来て魘され金縛りに遭うことは無くなりぐっすりと眠る事が出来る様になりました。それから、何日か経ったある夜中の2時頃、寝ている布団が冷たくなると急に寒くなり氷を煽いだような冷気が流れてきて、雨の滴が首筋に落ち背中に流れ来た時の、あの風邪の引き始めの様なゾクゾクゾクと震えが来て背筋が寒くなり寝ている布団が氷に変わり体全体が硬直しました。それと共に玄関の扉も開かないのにスーと何かが入って来る気配がしました。そして人影も無いのにリビングも寝室のドアーも開かずに何かが入って来るのを感じました。ジーとしていると夢の中でスーと目は冷たく光り目玉は動かず蒼い顔おした野良仕事の作業服を着た40~50代位の男が3人入って来て、私の寝ているのを見ながら部屋の中を隅から隅まで間取りを見回しながら何か懐かしそうに歩き回っていました。そして、3人で何か話をしていましたが寝ている私には何を話しているのか聞き取る事が出来ませんでした。誰だ、こいつら人の家に挨拶も無く黙って入って来て失礼な奴らだと思っていましたが、何だか夢か現実か解らなくなり頭の中で黙って動き回るのを見ていました。問いかけようとしても声が出ず別に何かされるわけでもないようでしたので問いかけもせず黙って寝ていました。もし、声を掛けていたらどうなっていたろうか、間違いなく殺されていたかもしれないと今考えると恐ろしく思います。この後、3人の魔物に殺される寸前まで呪い苦しめられ、自分の犯した罪に気が付かず東京に逃げ帰る事に成るとっはこの時は思いもしませんでした。この時は思いもしませんでした。毎晩金縛りに遭ったあの時、お爺さんを追い出すようなことして怒らせてしまった事が今更後悔しても始まらない災いに成ったような気がします。
つづく

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2013-12-22 16:46:19 | ホラー
若いころから(金縛りに遭うのは、自宅で寝ている時は1度も無いのですが)旅行や出張などで外泊するとよく金縛りにあうことが有りました。そのたびに夢の中に出て来る人は60~70代の恐ろしい顔とは言えない好々爺と言ったお爺さんで、出て来るたびにいつも天井の四隅でこちらを見ていて、金縛りに遭い私がうなされて怯えていると近寄って来て体が大きく成ったり小さくなったり顔だけが大きく成ったり、そして顔を舐めたりして面白可笑しく笑っていました。今までは、旅疲れで出て来ていたような気がしていましたが、環境が変わり寝る時間も遅くなり寝不足などで疲れているのか、家を建て引越してから毎日のように出て来るようになりました。いつまでもそのたびに怯えていると癖になると思い、何時ものように出て来た時に2度と来るなと怒鳴りつけてやりました。そしたら、今まで笑っていた顔が真っ青になり皺の溝が深く刻まれその色がどす黒い青変化して目は真っ赤に充血して顔の歪みと共に、膨れ上がった厚い唇は引きつり上がり鬼のような形相に怒りと憎しみが吹き出した途端、外から強風が巻起き窓ガラスや障子がエビツになりガタガタと揺れだし寝ている私は宙に浮かび上がり右回転でぐるぐると回されてしまいました。それでも怯えず歯を食い縛り出て行け出て行けと何度も怒鳴り続けましたら風や揺れが治まり魔物も消えてしまいました。それから、20年経った今でも出て来ることはありません。(今考えると私の守護霊だったのかも知れませんでした。何故かと言うとこの後から奇怪な現象が始まりだしたからです。)今は、夢に出て来るのは死神が殆どで化け物が出て来て薙刀で首を切り落とさらたり、剣で腹を突き立てグルリとねじ込められしまったり、崖から突き落とされ海に沈められてしまう事などが繰り返され、自分好みの美女が出てきても牡丹燈篭状態で絡み合うたびに精気を吸い取られて行き、最後は白骨化同然の醜い顔の化け物に変わり、絡み付いた手は猛禽の爪と化し背中に食い込み性器が万力で締め付けられたその痛みが恍惚となりこの世と思えぬ快感と苦しみで、だらしなくもこの歳になっても夢性をする時が有ります。
つづく

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2013-12-20 10:16:46 | ホラー
昔からいろいろな災いを招く言い伝えが有り、子供のころから親や近所の大人達に、やってはいけないことは絶対にするなと言われてきました。それから成人して酒を飲むようになるとその事をすっかり忘れてしまい、念願のマイホームを持ち庭に余裕が有りましたので表門の扉脇左右に桜の木を3本植えてしまいました。(昔から桜の木には霊が宿るのでお墓には桜の木が植えてあるのだ。だから家を建ても庭には絶対に植えてはいけない。)と言われていましたが、自分自身酒好きと言うより気違い水でしたので飲むことしか考えず、(上司に説教された時に、酒は百薬の長と言われて祝い酒と悔やみ酒が有り、楽しい時はハッハハッハ=8×8=64、悲しい時はシクシク=4×4=16となり64+16=100で酒は百薬の長で酒乱は酒では無くお前の飲んでいるのは只の気違い水だと言われたことが有りましたがその教訓は生かされませんでした。)(アルコール中毒なら治療すれば治りますが、酒乱は遺伝で祖父も親父も気違い水で、何しろ相手が自分より弱いと解かると因縁を付け徹底していじめ、相手が強いとチンピラやくざと同じくさっさと逃げ出す人間のクズなのです。飲まないと、おとなしく気の小さい心の優しい良く働く真面目な人ですが、一口でも気違い水が入ると人が変わり善人の顔が悪魔の顔に変わり、少しずつ目が充血して座り、顔が真赤に斑点が出来て暴れ出すのです。次の朝、明の晩のことを言われると自己けんおん落ち何も言わず瞬としていますが、晩になり飲みだすと朝、言われた事を思い出し、それに腹を立て又、因縁を付けて暴れ出すのです。普段、人に役立つ事を99回行っても立った一つの気違い水の為に人に信用されず馬鹿にされて終わるのです。母親も親父が死ぬまで殴る蹴るの暴行を受け悔し涙を流していました。子供の頃、母親にこんな人間には成るなと言われ私も絶対になるかと思っていましたが、二十歳過ぎたら血は争えず見事に人間のクズになり下がりました。こればかりは死ななければ治らない病気ですので諦めましたがここまで気が狂うとは思いませんでした。)そして、春になったら桜を見ながら一杯飲むかと軽い気分で植えてしまいました。このことが、この奇妙な物語の始まりで、今、現在でも痛み苦しい思いをさせられる事になります。
続く

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2013-12-18 09:38:31 | ホラー
第一話 【鏡】
営業に出てから10年、1年目は都内周りでしたが営業成績が悪く小会社に飛ばされて地方回りがメインなり丸抱えの得意先が多いため、店作りの相談が多く200店舗近い新規オープンや改装などの棚割のレイアウトも5本ゴンドラ(商品陳列棚)~60本ゴンドラまで作成し、店の規模に合った店創りをして特売のチラシや日替わりの目玉商品を提案し、売れ筋商品の年間スケジュールを作成して信頼をして頂いていました。自分自身もこの仕事が気に入っていましたので充実のある生活を送っていました。ある時商談も円満に済、余談になり始めてから得意先のバイャーに宅地として使える開てる土地が有るから50坪の土地に自分の気に入った家を建ててあげるから引っ越して来ないかと言われてその気になり手付金100万円を渡し家が建つのを楽しみにして、営業に行くたびに現場を見に行きましたが、いつまでたっても工事が始まらないので確認しましたら土地名義の父親である社長が売る事に承知せず1年経っても実現せず結局断念をすることになりました。東京からかなり離れているので引き越すことには初めから家族も会社も全員反対していたのに近所の人に家を建てることを自慢してしまった手前、引っ込みが付かなくなりバブルに終わりごろでしたが、まだまだ土地が高く考えもしましたが、意地でも建てなくてはならないと思い、別の土地を見て回りましたが建設中の物件は買い手が付いていて思うように行きませんでした。そんなある日店の従業員が手頃な土地が有るから見に行かないかと言われ見ましたら、あまり納得の行く場所では有りませんでしたが、売り主の大工がここの場所なら自分の好きなだけ土地を売ると言いましたので将来隣に家が建たないように日当たりの悪い死に土地だけ残して、70坪分の土地買いましたが、建売では無く注文住宅になるので今流行の洋風図面を見ましたが和風の垂木造りでしか出来ない田舎の大工にはとても苦労したらしく、最初の構図とは違ってしまいましたが、こちらも速く住みたいのである程度妥協して家を建て引っ越して来ました。住んでみてひと段落して冷静に成った時、これは東京育ちの人間には、何だ、これはと思うド田舎へ来てしまったなと思いました。これが、とんでもない世にも恐ろしい魔物相手の奇怪な体験をする事になるとは思いませんでした。そして母親に一生悔やんでも悔やみきらない大嘘を付くことになり、今でも思うと鼻がツーンとなり申し訳ない気持ちで涙が出ています。このことだけは誰にも話さず墓に持って行くつもりでいます。そして、精神的にも肉体的にも社会復帰の出来ない程のダメージを受けて、今でも痛い思いをさせられて苦しむ事となります。
続く