1ヶ月が経ち、土日祭日を掛けてある程度庭の整理が付き見回したところ裏表とも開いているスペースが多いので、家の内外から見てもバランスがよく見えるように植木を並べて行こうと思いとりあえず門側の桜の脇に濡れ縁が有るので日当りの良い前面に、1メートルの間隔で、つげの木を2本植えてみました。1本は玄関側に1本は桜の木の下側に植えて見ました。それから夏に向かって玄関側はグングンと成長し行きましたが桜の木の下側に植えたつげは植えた時と大きさが全く変わらないので不思議に思いながら見てみると、根元から伸びてきた桜の枝が上に覆い被さっていました。この為に成長しないのかと思い(桜の木は切るものでは無い事は知っていましたが)被さっている部分だけ切ればよい物、あまり深く考えず根元から枝を切ってしまいました。その夜に寝ていたらヒユ~ヒュ~と冷たい風が寝ている部屋に流れ込んできて背筋がゾクゾクとしてきました。すると1人の冷たく光る眼をした野良仕事の作業服を着た大男が鉞を持ってドアーを開けて入って来ました。私は頭の中に映る男に『誰だ』と怒鳴りつけた途端、男は強烈な恨みと憎しみに頬を引きつらせゆがんだ顔で目を大きく見開き鉞を天井高く振り上げ、無言のまま私の左太ももを切落とす如く一気に振り下ろしました。私はあまりの痛さに耐えきれず『いって~エ』と大声を上げて脳天まで響く痛恨の痛さで飛び起ました。今の夢かと思いましたが切られた腿が痛くて、痛くてたまらず、眠る事が出来ずに痛みを堪えて起きていました。得意先に行くのに自宅から直行で長時間車を運転しているとクラッチを切るたびに座席シートを擦れ痛みが激しくなり、その夜から5日間よく眠れず、あまり切られて腿がズキズキと痛むので風呂に入っているときに腿の裏側を見てみた処、鉞で切り付けられた所に15cmぐらいの赤紫になったミミズ腫れの痣がくっきりと付いていました。激痛は一ヶ月程続き赤紫の痣は倍の二ヶ月程でようやく消えました。あの時の大男は、やっぱり夢ではなく実際に出て来たと思いました。何故あんな化け物が出て来たのか解からず考えていました。そして切られた朝仕事に行く時、つげを見たら何故か被さっていた、つげの頭の部分だけが枯れていました。これが原因かと思いとんでもないことを後悔しました。それから近所の農家の人につげの木に被さっている桜の枝を切ったらつげが枯れたことだけを話したら『おそらく上と下で鏡になっていたのだろう』と言っていました。
人間は運命的相性が有り、男女の相性となると、その時のフィーリングで結婚して暮してみると相手の嫌な所ばかりが見えて来てお互いに傷つけ合い別れる事になり、相性が良いと出会いと共に意気投合して結婚しても最後まで添い遂げる事が出来、仕事関係でも相性が悪いと話がかみ合わず先に進むことが無く終わり、相性が良いと名刺交換する前から話がはずみ順調な滑り出しで商談も円満に納まります。又、植物も同じく相性が有ったのだと思います。桜の枝と、つげの木もとても相性が良く恋人同士のように寄り添楽しい話を語っていたのかもしれません。私が相性と言う事に気が付かず、二人の中を切り裂き、桜の枝を切ってしまった為につげが枯れ、その恨みで夢の中に出て来て鉞で切られたのかもしれません。あの時の事を思い出し記事を書いていると鼻の奥がツーンとして来て涙が滲んできます。今更思いやりの無さに後悔しても始まりませんが、本当に申し訳な事をしてしまったと思っています。愛と命の大切さを思い知らされています。
(この後奇怪なことが続き足掛け13年の間に、頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と、たっぷりっと可愛がられて痛い思いをさせられた不思議な出来事がまだまだ有りますので投稿したいと思っています。この奇怪な出来事が13年後に解明されて、その後10年間別の魔物に摂りつかれて、最後は首を吊らされて苦しめられた本当の理由が明らかにされます。)
この度、ご購読を頂き誠に有難う御座いました。来年より第二話を書き始めますので引き続き御愛読の程、宜しくお願い致します。【良いお年を!!】
人間は運命的相性が有り、男女の相性となると、その時のフィーリングで結婚して暮してみると相手の嫌な所ばかりが見えて来てお互いに傷つけ合い別れる事になり、相性が良いと出会いと共に意気投合して結婚しても最後まで添い遂げる事が出来、仕事関係でも相性が悪いと話がかみ合わず先に進むことが無く終わり、相性が良いと名刺交換する前から話がはずみ順調な滑り出しで商談も円満に納まります。又、植物も同じく相性が有ったのだと思います。桜の枝と、つげの木もとても相性が良く恋人同士のように寄り添楽しい話を語っていたのかもしれません。私が相性と言う事に気が付かず、二人の中を切り裂き、桜の枝を切ってしまった為につげが枯れ、その恨みで夢の中に出て来て鉞で切られたのかもしれません。あの時の事を思い出し記事を書いていると鼻の奥がツーンとして来て涙が滲んできます。今更思いやりの無さに後悔しても始まりませんが、本当に申し訳な事をしてしまったと思っています。愛と命の大切さを思い知らされています。
一話【鏡】終わり
(この後奇怪なことが続き足掛け13年の間に、頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と、たっぷりっと可愛がられて痛い思いをさせられた不思議な出来事がまだまだ有りますので投稿したいと思っています。この奇怪な出来事が13年後に解明されて、その後10年間別の魔物に摂りつかれて、最後は首を吊らされて苦しめられた本当の理由が明らかにされます。)
この度、ご購読を頂き誠に有難う御座いました。来年より第二話を書き始めますので引き続き御愛読の程、宜しくお願い致します。【良いお年を!!】