呪い 代わり雛【悪魔の囁き】

自分身に憑りついた魔物に頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と痛い思いをさせられた不思議な体験談を書き記すブログです。

呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2014-02-27 09:58:43 | ホラー
第五話【悪魔の囁き】

就職して初任給が27、000円の頃、マイカーが欲しくて、日産プリンスのショウルームに飾られていたスカイライン2000GT-R(GC-10)が価格120万円で販売されていました。朝一番でスカイラインGT-Rがテールウイングを付けて日産プリンス販売店から5~6台つながり出て来るとカッコいいなーと思いながら憧れの目で見ていました。今の給料では軽自動車を買うにもとても手が出ず仕方がないので各メーカーのハードトップカーのホイールカバーを集め部屋の壁に掛け眺めて満足していました。会社の先輩がサニークーペKB10の中古を乗って来て『この車16万円で売るよ』と言われ、水垢だらけの車でしたが買うことにしました。それから嬉しくてボディーをコンパウンドで磨きワックス掛けをしてピカピカに仕上げレーシングテープ張マーシャルのフォグランプにマルコのトランジスターホーンを取り付けてハンドルは太めのグリップが切れの良い30φウッドハンドルに換えて、純正12インチホィールからから13インチホィールのトピーのワイドホイールに今はタイヤも50・45が当たり前ですが、この頃はホイールも鉄の塊でしたから70タイヤが殆どで太めのラジアルタイヤをスペンサーで幅広にして装着すると陸上選手が鉄下駄を履いて走るのと同じでズシリと重くなりますが、全体のバランスを見ると隙間が無くレーシングカーの様に見えてとても良く纏まって完璧に出来たと思いました。これで外見はドレスアップしましたがエンジン回りは水垢に錆びがこびり付きボロボロで電気系統が故障ばかりして1ケ所直すと関連して他が悪くなり殆ど修理することになりました。(今考えると先輩と中古車販売のセールスマンとグルになり騙されたような気がします。)『こんなポンコツを掴まされて馬鹿だな』と同僚に馬鹿にされましたが、それでも自分としては車を持て事が嬉しくて気にしませんでした。この頃はレジャー等で荷物がいっぱい入るようにトランクルームを広く取り、エンジンルームは素人でも楽に用品など取り付ける事が出来、大して馬力アップしなくても高い部品買って変える事が出来ましたが、現在はファミリー層を重視して車内を広く取りトランクルームやエンジンルームは狭く出来ていてコンピューター仕様ですので素人では手を入れる事が出来なくなり、部品や用品自体が社外品より、純正品の方が見栄えと性能が良く高級感が有り車体に収納されているので使い易くてとても便利になりました。

つづく

呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2014-02-24 09:27:36 | ホラー
この状態が1週間続き痛みのピークは3日位でしたが、完全に納まらないと頭がふらふらしたり飲み食いしていると舌を噛んだり胃がむかつき吐き気がして来て体調が悪く寝起きが良くありませんでした。どうにでも好きなようにしろと思いながらも何でこんな事になるのだろうと考えても見当が付かず、しだいに痛みが納まるのを我慢するしかありませんでした。1週間たち、やっと痛みから解放されましたが、どう考えても原因が解らず手の施しようの無い状態でした。休みに庭に植えたバラ球根を植えたことを思い出し芽が出たか確認したところ、黄色い方は枯れてしまったのか芽が出ていませんでした。庭に植えても愛情を持って面倒を見ず肥料もやらなければマメに水やりをしていませんでしたので、夢の中に薔薇の妖精が出て来て、私が海に引き込まれたのは水が欲しくて苦しみを訴えて呪い憎しみ痛い思いをさせる事で恨みをはらしたのかもしれません。赤い薔薇は芽が出てきて良く成長しましたが、やがて蕾みを持ち、花を咲かせましたが情熱的な燃えるような赤でなく、殺人の後のアスファルトに染みついたドドメ色に腐りこびりついた黒い血の色のような赤い花でした。毎年、花を咲かせますが鮮やかな赤には成らずどす黒い血の色を花弁に浮かび上がらせています。生き物を大切にする人が育てていたならば枯れる事も無く綺麗な花を咲かせていたかもしれません。よその家にバラを咲かせているのを見ますが、たまに私の庭の様にドドメ色の花を咲かせている家を見ると、外から見ても庭に日差しが乏しく部屋の中も薄暗い感じがして家自体に家族が生活をしている温かさを感じず、疫病神、死神、貧乏神の三神の魔物が住着いているのでは無いかと不気味さを感じるのは私だけでしょうか。

第五話につづく

呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2014-02-20 10:18:30 | ホラー
この頃は夢と現実が、ごっちゃ混ぜに成って何だか本当に有った事か夢なのか解らなく成って居る様な気がしました。思い出しても背筋が寒くなるリヤーウインドウ一杯に映し出された恐ろしい顔をした化け物を見た不思議な出来事が有った3日目の朝から右下の奥歯が痛みだし口を開けると歯茎が赤くはれていました。その為に仕事にも集中出来ず午前中は得意先とは話もせず黙々と納品だけして終わらせましたが、昼ごろには食事をするにも困難になり左側だけで噛んでいましたが上下の歯がかみ合うたびに痛みが激しくなり、話をするにも舌がもつれて噛んでしまい涎まで出て来て歯茎の腫れの為に唇を閉じる事が出来ず痛みが激しくなりました。仕事に出る時は何時も健康保険を持ち歩いているので途中で歯医者に行き痛み止めをもらい飲みましたが効き目などなく抜かなくても良い歯を抜かれ、しなくても良い歯を治療されただけでした。いつものことですが布団に入るとPM12時ごろに成ると布団が急に氷のように冷めたくなり目に見えない何かが体の中に入って来て、背中がゾクゾクとすると痛みが激しくなり麻酔の注射針の痛さは細い針ですので一瞬で済みますが、恨みと憎しみに呪いを懸けて祟られた痛さは歯の奥底の神経に届くほど5寸釘をハンマーで打ち込まれたようなズッキン~・ズッキン~と地響きを口の中で起こされているような痛さで眠る事が出来ず、ようやく痛みが止まり終わりかと思いうとうとしだすと、又、激しく痛みだしこれが1時間置きに始まり頭を動かすと目が回り出し痛が激しくなり寝返りをすることも出来ませんでした。激痛が朝の8時頃まで続き、ろくに眠る事が出来ず1晩中激痛の波調を聞きながら拷問に耐えて時計を見つめて外が明るくなるまで後何時間、後何時間と長針の回転と短針の動きを遅いなと思いこの痛みはいつまで続くのかなとジーと睨め付けていました。

つづく

呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2014-02-16 11:20:31 | ホラー
得意先は24時間営業なのでいつでも訪問でき話が長引いた時は帰る時は夜中の12時過ぎる事もありました。そんなある夜、帰り道はいつも通る、ド田舎の1本道で周りが田んぼと畑で家など殆ど無く、夜中など車も人も通る事もありませんでした。又、信号など有っても無い様なものですから止まる執ようも無いのですがとりあえず交通ルールは守らなければいけませんのでこちらのTの字の信号が赤なので止まりました。すると車の後ろでドアーガタガタ引っ張る音がしてガラスをドンドンと叩く音がしました。何だろうと思いルームミラーで後ろを見たら人の胴体部分が映りましたので今度はドアーミラーで見たら男が車のドアーを開けて内の中に入ろうとしていました。私も驚き後ろを振り返るとガラス窓から知らない50代位の力士みたいな大男が中を覗いて私を鋭い目で睨みつけていました。私は、びっくりして怖くなり信号が赤の事も忘れてあわてて急発車しました。そしてバックミラーで後ろを見たところ周りには信号の明かりしか有りませんので暗いせいもあり何故か今いたはずの人の姿は有りませんでした。それでも恐ろしさのあまり胸がドキドキして血が血管を流れる音が聞こえる様でした。この辺りは回りに家も無く時間も夜の12時過ぎだし赤ちょうちんもありませんので不思議だなと思いました。次の朝TVを見てもひき逃げ事故のニュースも無く、朝晩毎日通る道なので今でもあの時は何だったのだろうと思います。意気地の無い話ですが、それからはこの場所を通る時は信号が赤の時は青に変わるまでゆっくりと走り青の時はスピードを上げて黄色に変わっても走り抜ける様にしました。
つづく

呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2014-02-11 15:18:50 | ホラー
呪い 代わり雛【悪魔の囁き】
第四話【黒い血】
パズルを作る時と同じく最初は外枠からと思い庭の周囲から桜、椿、山茶花、もっくり、アジサイ等を植え出して一段落着いたので、次は中庭に四季感を持たせようと思い冬は枝だけで春になると芽を吹きだし夏に掛け青い葉を広げ秋には燃える様な赤に変わるモミジの木を3本植えました。ド田舎ですので長い秋の夜中は三日月も名刀を光に当てたような青光りした鋭い冴えで、雨上がりの夜は目を眩ませるような星屑を見ながら大ジョッキで飲む生ビールは仕事を終えた風呂上がりの1日の疲れとストレスが解消する程締め付ける喉越が仕事から解放されて自由感を満喫させてくれます。又、休日の解放感も紅葉を見ながら飲む日本酒も四季と共に美しく変わるものだと思いながら飲んでいます。まだ余裕のある庭を見まわして何か華やかさを彩る飾りが無いのに気が付き黄色と赤のバラの球根を植えて花が咲くのを楽しみに見ていました。それから芽が出だしてから何日かして、又、夢の中で見た事のない真夏の太陽に映える小麦色の肌をした健康美に満ち溢れて17歳~22歳位の美しい丸顔(薬師丸ひろこ系)の乙女が出て来て、私を海の中に引き込み海底深く沈んでゆく夢が3日程続きました。このころはまだ色ボケも納まっていませんでしたので引き込まれ沈んでゆく苦しさが快感となり絡み合う事に恍惚とした喜びを感じていました。そして夢の中で息が止まったなと思った時に死への苦しみより思いを遂げる快感が、このような女性と結婚できたら幸せだなと思って死ぬことに喜び満足していました。しかし、甘い思いも空しく夢の中に見知らぬ女が出て来た時は、憎しみ呪恨まれた奇怪な現象が起きる舞ブレで有ることに気が付いたのは東京に逃げ帰ってきた最近の事でした。
つづく