呪い 代わり雛【悪魔の囁き】

自分身に憑りついた魔物に頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と痛い思いをさせられた不思議な体験談を書き記すブログです。

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2014-02-02 10:49:09 | ホラー
夢見の悪さと寝苦しさであまり気分は良く有りませんでした。重い気分で朝食事をしていた時は何とも有りませんでしたが家を出て車に乗り30分程した頃から何と無く口の中にむずがゆいような違和感が有りましたので、ルームミラーで口の中を見ますと左のほほに米粒程の小さな血の塊が出来ていて薄っすらと膨れていました。別に歯が痛い訳でも無く顎も動きましたので気にもせず口内炎が出来たなと思う程度でした。営業生活も自信と力が付くと接待をしたり受けたりで毎晩のように仕入れ先や得意先との付き合いで酒ばかり飲んでいるので胃でも荒れて来たのかなと思いながらあまり気にせず居ました。それが一時間ほどしたらピンポン玉ぐらいの大きさになり血をたっぷりと含みまだまだ大きくなりそうでした。しだいにこぶとり爺さん見たいに頬が膨らんで来て舌がもつれて来て喋る事が出来なくなりました。どうしたのだろこれはと思いましたが、その時は自分自身訳の分からない事をした覚えが有りませんでしたので祟られているとは思えず、今までのような恐怖感は無く別に気にせずにいましたが、このままでは食事もできないし得意先で話も出来ませんので痛いのを我慢して思い切り噛み切りました。
つづく