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『介子推』 宮城谷昌光

『レッドクリフPART1』を見て、
やっぱり三国志は読まなきゃ、って思ったシウ。
とはいえ、
本屋に行ったら、
田舎の本屋め、三国志は北方謙三のしかない・・(なんで?)
ということで
短めの1冊を手に取った。

それが『介子推』。

介子推という人の事は
名前だけはうっすら聞いたことがあるという程度。

晋の文公、重耳が19年の放浪をしていたときの賢臣だとか。

中国民にとって、“神”とも慕われている存在とのこと。


自分の手柄を言わないという
すごい決意で生きる介推。
その徹底ぶりは全然凡人ではないんだけど
その価値観からはずれている人々のことは
怒ったりするところが
かなり人間的でもある。

重耳の一行が辛い時には
自分が飢えても決して重耳は飢えさせなかった。
さすがに自分の腿を切って与えるシーンは無かったけど
一軒一軒の民家を訪ねて、食べ物をもらい歩き、
誰もが動けない時にも
介推だけは走り回ったとか。
でもその賢臣ぶりを
重耳はずっと知らず、
後に介推が、
他の臣下たちが褒章を受けるのを見て失望し、山にこもってから
初めて介推の素晴らしさを知ったとか。

続いて読みたくなる、宮城谷作品だ。

==========

宮城谷作品の『重耳』もおすすめです。
コメント ( 2 )
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コメント
 
 
 
Unknown (N)
2008-12-03 23:58:29
はじめまして。
介子推、良い本ですね。
私はちょうど「沙中の回廊」を何度目かわからないけど読み終えたところです。
この時代の描写は難しいのに、スラスラと頭に入ってくる感覚が好きでした。
また、お伺いいたします。
 
 
 
Nさん (シウ)
2008-12-04 00:53:46
コメントありがとうございます。

宮城谷作品は好きですが
久しぶりだったので
なんとなく懐かしさも感じながら読みました。

沙中の回廊、
まだ読んでいないのですが
出だしは“介推”で終わりは“晏子”につながっていくとか・・
とても気になります。
読んでみたいです。

>>この時代の描写は難しいのに、スラスラと頭に入ってくる感覚

なるほど。宮城谷作品をとても表していらっしゃる言葉ですね。
 
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