おもしろかった本の(その11)は、 疋田智(ひきた・さとし)著「日本史の旅は自転車に限る!」です。
疋田智さんの自転車シリーズは 何冊か読んでいますが、ここで取り上げるのは 記念すべき(その1)の「ロードバイクで歴史旅」
に続いて、2冊目です。
この本を読んだ後で、数年前に読んだ「ロードバイクで歴史旅」を読み返してみると、なんと衝撃的な事実が判明しました。
それは、書かれている内容をほとんど忘れていたんですよね~
"スーパーカブで歴史旅"、"スーパーカブで峠の旅"などとタイトルを真似したりもして、バイクで旅に出ようと思うようなった
キッカケの1つで、多大な影響を受けた本にも係わらずです。
これって、ひょっとしたら老化現象でしょうか(?)
でも、考え方によっては
新しい本を探さなくても お気に入りの数十冊の本を順番に読めば 一生楽しめるし、
バイク旅だって同じ場所へ何度いっても感動するので、「今度はどこへ行こうかな」などと考える必要がないってことですよね~
ちょっと寂しい人生になりそうだけど
そのうち、夕飯を食べたあとで「今日の夕飯 まだ~」などと言い出す ボケ老人になるんでしょうか(?)
ぶくぶく太りたくないので、できれば 「夕飯ですよ」と言われたら、「もう食ったよ~」ってボケる老人になりたいです。
話がずいぶん横道にそれましたが本題にもどりましょう。
Wikipedialによると、著者の疋田 智(ひきた さとし)は、TBSテレビ情報制作局のプロデューサーで、自転車に関する著述活動で知られる。
「自転車ツーキニスト」を名乗り、自転車で通勤する人を意味するこの言葉を広めた。 だ、そうです。
日本史や歴史に関する著書は以下の三冊で、今回 取り上げた「日本史の旅は、自転車に限る!」は その第一作目です。
・2004年11月 「日本史の旅は、自転車に限る!」 出版社
・2005年12月 「天下を取り損ねた男たち:続・日本史の旅は、自転車に限る!」 出版社
・2008年 5月 「ロードバイクで歴史旅」 出版社
いつものように、目次を見ると
はじめに
第一章 語り継がれる物語を行く
岩手県/遠野郷 ... 小さな神々、そして遥かなるニッポン
東京都/領国・高輪
兵庫県/赤穂 ... 赤穂浪士の帰らない旅
岡山県・兵庫県/武蔵の里 ...武蔵の魂と武蔵の里は、結局どこにある?
岡山県/津山・真備 ... 名探偵の里を奥地に登ると、絶句の昭和史があったのだ
第二章 敗者の歴史はミステリーとなる
北海道/函館 ... 函館山に流れた血は、あの海のように蒼かったか
福島県/会津若松 ... 去りゆ者に運命は味方をしないのか
宮崎県/高千穂 ... 二千年前の神話の世界には、人間らしいドラマがあった
宮崎県/西都原 ... 古墳の密度は日本一
<道草話>宮崎 ... 「八紘一宇」の塔を見た
長野県/諏訪 ... 御柱際は何を語る? 諏訪大社とミシャグジ神の謎
<道草話>諏訪 ... 諏訪は独立独歩の「東洋のスイス」であった
奈良県/奈良・明日香 ... 東大寺と飛鳥寺、二人の大仏が語るもの
神奈川県/小田原 ... 北条早雲と天狗の謎が足柄の山にあった
第三章 自転車で海を渡ったら
愛媛県~広島県/しまなみ海道 ... しまなみ海道は、村上水軍の夢の跡を繋いでいた
東京都/小笠原諸島(前編) ... 父島母島は、誰が見つけたか?
<道草話>島々訪 ... 様々な島の顔
東京都/小笠原諸島(後編) ... 南の島で兵士たちは何を思ったか?
アメリカ/ハワイ ... ハワイが日本人にとって特別な島である理由
神奈川県/横須賀・第二海堡 ... 今も実在する東京湾の不沈空母
<道草話>東京 ... 帝都の足下には何が隠れていたのか
千葉県/第二海堡・内房 ... 幻のダンジョンは海堡の地下に実在した
<スペシャル対談>井沢元彦vs疋田智 ... ペダルを踏んで「怨霊」を見にこう
おわりに
となっていて、自転車雑誌に毎月連載していたものを、一冊の本にまとめられた物だそうです。
全体の内容は、 はじめに の冒頭で述べられていることがすべてで、読み進むうちに バイク旅へ出たくなる一冊なのです。
自転車で日本全国あちこちに散らばった日本の歴史の跡を巡ってみる、と。
実は前々から、私は「歴史探訪」と「自転車」は相性がいいと思っていた。自転車のよさというのは、
適当なスピードで、等身大の距離を行けるところにある。 クルマでは早過ぎて見逃してしまうところが
自転車ならば見逃さない。 徒歩では退屈なところが自転車ならば適当なスピードで目の前の景色が変わってくれる。
おまけに駐車スペースがさほど必要とされない。 「おや」と思ったらすぐに停まることができる...
どうでしょう。 「自転車」というところを「バイク」に置き換えれば、バッチリで 理想の旅に限りなく近くなるのです。
自転車のままだと ちょっと体力に自信がなくて、キャンプ(野宿)道具の重さを考えると 私にとっては現実的ではないんですよね~
ってことで、「日本史の旅は、250cc以下のバイクに限る!」でどうでしょう。
では、では、
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(^^)
電車や飛行機で目的地へ一気に行ける(輪行)のは、自転車の強みでしょうど、自転車で峠を上る楽しさが どうも理解できないのです。
ときには カッ飛ばしたい気分のときもあるし、 なんだかんだで私には、250ccクラスのバイクがあっているようです。
この本、ツーリングの参考にするには なかなか面白い本だと思います。
では、では、