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いよいよ、お母さんに導かれ、覚えたことを公道に出て操作実践です。
「お母さん、教えてあげるから、手足ゆっくり動かしてごらん。」
「うん、頑張ってみる。」
お母さんは私の後ろに跨がりました。いよいよ、公道で運転操作実践です。音と操作を思い出し再現です。
「クラッチしっかり握り、ゆっくりアクセル上げて。」
ウォーンドロドロ
「坂を下りるよ。クラッチを握って、ギアを踵でニュートラルに戻して。」
ガチャ
「ハンドとフットブレーキかけて。キーッ 右爪先をしっかり着けて。左右を確認して。人差し指でウインカーを上げて右に出して。 クッチャクッチャ... (セルボタンを挟み押しする人差し指をウインカースイッチに移し操作。リレーの音が微かに聞こえ右のランプが点滅。確かめると、素早くセルボタンの挟み押しを続けました。セルボタンの柔らかさと突起が癖になりました。滑らかに指先の瞬間移動出来て嬉しかったです。) クラッチをしっかり握って、爪先でギアをトップに。ガチャ クラッチをゆっくり緩めながらアクセルをゆっくり上げる。 ウォーンドロドロドロドロドロドロ 人差し指でウインカーを真ん中に戻す。 (リレーの音が止みました。戻し終わると自然にセルボタンの挟み押しを続け、手の平でアクセルを上げてホールドしました。右手を見つめていると、やんわり感たっぷりで、愛しくなって来ました。) アクセルをゆっくり戻しながら、ゆっくりクラッチを握り、ギアをセカンドに入れ、ゆっくりアクセルを上げ、ゆっくりクラッチを緩める。 ガチャドロドロドロドロドロドロ 長い坂道を降りるよ。さっきと同じだから、思い出して。クラッチ握って踵でギア戻して。ガチャウォーンドロドロ (一瞬ギアが重くなりエンジンが甲高く唸りました。驚いて、押していたボタンを緩めました。カチッと微かな開閉器の音がしました。すごく気分のいいエンジン音になったので、グリップを上下させて回転の変化を楽しみました。それに合わせてボタンもリズミカルに押し離していました。エンジンブレーキの仕組みがわかりました。体がガクッと前のめりになる感じでした。)ガチャウォーンキーッ
ガチャウォーンキーッガチャッキーッ シフトダウンしてフットブレーキを踏み、無事に坂道を下りました。
操作にすっかり慣れ、次にやることが体に染み込みはじめました。
右折、左折を終えて、飛行場道路という広い道路に出ました。信号が赤道分岐点までないので、アクセルをいっぱいに上げて、走りました。ドッドッからドロドロそしてウォ〰️という音まで心地よい響きが広がっていました。細かい操作が必要なくなると、比較的優しい音色のなかで、お母さんとおしゃべりしていました。
「お兄ちゃん、お家の裏の広い道路でスピード出して練習しているよ。」
「自転車をあそこで練習したよ。」
「あそこに行ってギア上げたり下げたり、エンジンで遊んだりしてみようね。」
「うん。」
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