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晩秋の日暮れは「つるべ落とし」です。ライトを全部点けてみました。
お母さんは正面に立ち、キーを動かす手元の動きとランプの点灯を確かめてくました。
「一つ動かすとヘッドライト コチッ 一つ動かすとヘッドライトと尾灯 コチッ 一つ動かすとヘッドライトと尾灯と側灯 コチッ 眩しいね。」
左爪先で車体を支えながら操作しました。
「うーん。(ヘッドライトを覗き込みました。レンズの襞が光を拡散していました。)出来た。」
「左手にもボタンがあるでしょう。クラクションだよ。鳴らしてごらん。」
ピッピッ
「鳴った。自転車のベルみたい。」
「そうだよ。危ないと思ったら鳴らすんだよ。その上にあるスイッチはヘッドライトの明るさ。下げるとハイビーム。やってごらん。」
「チカッ 遠くまでキレイに照らせるね。」
「そうだよ。走っているときは、こっちね。止まったら、戻して。」
「はい。 チカッ」
「眩しいと迷惑だからね。」
カチカチ カチカチ...
ボタンの乱打をいたずら気分で繰り返していました。
「ほら、ボタン、押したり離したりすると、ライトが暗くなったり明るくなったりするね。」
「モーターと発電の切り替えしているからだよ。」
操作を覚えているうちに気づいたことを、お母さんにたくさん話し続けました。
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