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蚊帳に入ると、母の膝元に抱っこしてもらい、スライドとボタンの手触りを詳しく調べ始めました。もう足元や手元を照らさなくていいから、いたずらも気楽に出来ました。
「お母さん、ぼく。親指と人差し指、いっしょに動かしてみるね。」
筒先を目元に向けながら覗き込むように光を見詰め、スライドとボタンを操作し始めました。
カチッ
「どんな感じ?」
「人差し指のボタンがガクッと凹むね。親指といっしょにボタン止めてみるね。灯りがチラッとするけど消えない。」
「さっき半分で止めたところだよ。ボタンの接点がついているから、消えないんだよ。フラッシュの位置だよ。覚えておいて。」
「うーん。親指でボタンの真上もっと押してみるね。ほら、ぺしゃんこになった。穴の下に隠れんぼしたよ。指先がホールに入っている。」
「ボタン戻るかな?」
「指先広げてみるね。ほら、出っ張って来た。半分出て来た。止めてみるね。」
「まだ、点いているね。指先もっと広げてみな。」
パチン
「ほら、出っ張った。いい音。消えた。面白ーい。」
ボタン側面を優しく撫でました。
「フラッシュの位置、半分でスライド動かし、半分で点けられるから、便利だよね。おちびさんでも、力いらないでしょう。ボタン尖っているのがいいなら、挟んでいればいいし、凹んでいるのがいいなら、真上を押して隠していればいいね。」
「スライド下まで動かしてごらん。」
「人差し指でボタン半分押して、点いている。親指でスライド動かしてみるね。」
「どんな感じ?」
カチッ
「消えた。ボタンくにゃくにゃ。半分押したところも全部押したところも、軟らかーい。」
「ボタンの接点が離れたからだよ。」
「うーん。」
「いい手触りでしょう。慣れて来ると、人差し指でボタンを半押ししながら、親指でスライド上げ下げして、点けたり消したり出来るね。ボタン尖らせたり、凹ませたり、点いたり消したりしてから、指先で遊べるね。」
「うーん。面白ーい。」
「点ける時、ボタン強く押し過ぎると、スライドが止まっちゃうから、やんわり緩めてあげるといいよ。」
「ほんとうだ。」
右手と左手で何度もやりながら、習得しました。やがて、眠気がさし、熟睡し始めました。母は、スライドを消灯位置にして胸元に抱えたり、枕元に置いたりしてくれました。
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