瓦礫の島の「穴埋立地」

模型の製作日記や映像の私的感想を掲載しています。ネタバレもありますので未見の作品は注意して御読み下さい。

犬神家の一族(リメイク版)を観た。

2011年07月10日 | 映画
夏なので、暑いので、クーラーもつけられないので
ミステリーで涼もうかと~、
リメイク版の2006年公開作品をケーブルTVでやっていたので
録画して初めて観ました。

もう、市川監督の金田一シリーズは大好きな映画の一つ。

横溝正史氏の小説「犬神家の一族」は、
私たちの年齢にとっては、
一番有名なミステリーのひとつで
当然の事ながらSFとかミステリーがブームだった
私の子供時代は
横溝正史氏の金田一シリーズは
本格探偵のダントツだった。

邪道というか、裏技探偵には
松田優作の「探偵物語」とか
「傷だらけの天使」とか
「俺たちは天使だ」とか
上げればキリが無いけど、その辺は又の機会で。

金田一耕助と言えば、論理的にトリックを暴いて
事件を解決する名探偵というのではなく
絶えず、後手後手に回り
事件の真犯人を逮捕に追い込めない、
ミステリー史上、まれにみる連続殺人を
まったく防げない名探偵。

こんな、ジッちゃんの名にかけて
推理している「堂本@ハジメちゃん」も
困った遺伝子で同じような名探偵だったねぇ~(^-^)

で、本作品は
市川崑監督によるセルフリメイクで、
金田一耕助映画としては、76年に作られた同名作品のリメイク。
主演の金田一役も前作と同じ石坂浩二~~。
30年前のイメージと同じ演技にはビックリで
前作より老けた分だけ名探偵っぽいのが凄い。

映画好きな皆さんが参考にする
市川監督のカット割やアングルは健在。
あのエヴァンゲリオンの元ネタみたいな
角曲げタイトルも懐かしい。

何ともビックリなのがセットやロケ地の雰囲気が
当時の感じを十分出していて驚きだった。
演出面では申し分が無い半面
脇役キャストが気になる。

犬神家の面々が、やはり前作の
佐清役の「あおい輝彦」と「尾上菊之助」では役者が違うというより2枚目度が・・・。
で、当然~皆さんつっ込んでしまうのが
珠世役の「島田陽子」と「松嶋菜々子」を
どうしても比べるだろうなぁ~(^0^;
いやっ・・・松嶋菜々子さんは「G・T・O」からのファンだし~
言いたくないんだけど、、
あの、映像のイメージ美人度が
猟奇殺人に明るいイメージの松嶋菜々子はなぁ~で、
しかも、怖いけど色っぽいシーンもアレだしが本音(^-^;
前作の長女でキーパーソンの松子役も「高峰三枝子」の迫力には
線が細い「富司純子」では負けてたし。
ラストのキセルを吹かすシーンの迫力は
高峰さんならではで最高でしたね~。

しかしながら、あえて前作のファンだったので
避けていたけど観て良かった。
面白い映画だったなぁ~と思う(^-^/

市川監督も、本作品が遺作だったんだなぁ~と、
観終わった後に思い出しました。
機会があったら、監督の傑作「東京オリンピック」や
同シリーズの「獄門島」とか観たいなぁ・・・。






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