俺はスーパーに、桃の缶詰めを買いに行った。コーナーに行き、探していたが、良く分からなかったため、店員に聞いた。
「すいません、桃の缶詰め何処にありますか?」すると店員はいぶかしげに俺を見て「…桃ですか?尻ならありますけど…」
はぁ?尻?俺の思考は止まった。店員は畳み掛けるように「これはどう考えても、尻ですね」
(いや…桃だろ…なんで…?)
その疑惑の缶詰めを購入し帰宅した。レシートを見てみる。やっぱり「尻の缶詰め…557円」になっている!値段も微妙だ…
パッケージは桃の缶詰めになっている…でも店員は「尻」だと言いきっている…
混乱した俺は、おもむろにパンツを下げ、自身の尻と缶詰めのパッケージを姿見に映して比べだした。
(もし、空けてみて、桃じゃなかったら俺はどうしたらいいのだ!)
その有り様を、不気味に母親と妹が観察している。二人は、お兄ちゃんは病院に連れていったほうが良いと、話し合うのだった。END