堺 街角 ミュージアム ブログ(BLog)

堺の風景写真、堺の観光地、堺 面白い興味深い写真を掲載。日常生活の中の写真ギャラリー。

堺の縁の住吉大社の卯之葉神事2 6

2007-07-10 | 堺 街角 ミュージアム/番外編
●綾切
曲の由来は不明だが 優しい風貌の女性の面 また高麗女という別称から この舞は女性の舞であったことがうかがえる

舞容もやわらかく 所作にも女性らしさが感じられる
この曲は 高麗笛と●●による 『序吹』という自由律で始まり 続いて綾切当曲

当曲の中で 登台と降台が行われる

装束は右方常装束であるかさね装束で緑色の袍を用い右肩を脱ぐ片肩ぬぎになる
袍の下に着る半ぴの右肩と下がさねの右袖が日本の装束美を強調する

白面をつけ 鳳凰の形をした緑色系の極彩色の甲をかぶる また 住吉大社には 近世以前では唯一となり平安期の綾切両四面が 国の重要文化財として 収蔵されている

堺の縁の住吉大社の卯之葉神事 20070509

堺の縁の住吉大社の卯之葉神事1 7

2007-07-09 | 堺 街角 ミュージアム/番外編
●甘州
この曲は 唐の玄宗皇帝の作とも 中国甘肅省の土俗舞踊が伝わったものとも伝えられ 虫除けまた虫封じの曲として奏された

日本に伝わってから大幅な改変が行われるに至った舞楽である

この舞曲は 三部構成で 三管が奏でる平調調子を伴奏に一人づつ登台し 次に甘州当曲

舞納めると再び楽が奏され早甘州というほかには伝承しない天王寺舞楽のみに伝わる独特の舞が繰り広げられる

舞振りに『種蒔く手』という甘州独特の舞の手が見られる
装束は 左方常装束であるかさね装束で 赤袴を用い両肩を脱ぐ両肩ぬぎになる
頭にはけんえいの冠を着用し 本日の祭典の象徴であり卯之花の挿頭花をつける

堺の縁の住吉大社の卯之葉神事 20070509