禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

呼吸

2014年11月28日 | 小さな法話
坐禅を組む前には、深い呼吸をします。
丹田といわれるおなかの下の方から呼吸をするのです。

呼吸とは「呼」(吐く)と「吸」(吸う)という、ふたつの字から成り立っています。
はじめに、息を吐くことからはじまります。
吐ききることが大切です。できるだけ時間をかけて、ゆっくりと吐ききります。
吐ききれば、「息を吸おう」と意識することなく、自然に体が息を吸います。
深い呼吸は、血のめぐりを良くするそうです。

かって、山中の仙人が洞窟の中などにおいて、この深い呼吸法によって、血のめぐりを良くして体温をあげ、冬の寒さをしのいでいたと言われています。

深いゆっくりとした呼吸が坐禅では必要なのです。

きょうの一日のうちのたとえ10分でも、この深い呼吸を行ってみてはいかがでしょう。


小さな白い薔薇「マリーパピエ」が綺麗です。