ExlionS NOTE

Exlion's ROOMの離れ日記

劇場版 ゲド戦記 ネタバレ スマン 我慢できないわ・・

2006-07-30 03:47:14 | 連続日記
有名な書籍がオリジナルな訳ですが、
読まず見に行きましたー

ネタバレあるかもしれないので
読むな!(マテ 

まず作品を作るに当たって・・・内容を語る時間が足りない。
ゲド戦記のシリーズは5冊いま出てるのです。

その全てを115分に詰め込もうって訳です(詰め込んだ)
詰め込める訳がない
もう少し、考えて欲しかった
故に、キャラクターは全ての台詞において「説明調」で話さざる得なくなり。
会話が流れない(会話の流れを阻害している

舞台設定の説明に時間と会話の流れに大半が費やされ
本来訴えるべき言葉、そして時間の流れが希薄になってしまっている。
更に一生懸命綺麗なシーンを撮ろうと見せようとコマを切ってるので
逆に違和感が増大し、美しさが半減。
過去の作品が既視されてさらに半減。 な、1/4・・・・

正直・・原作読んだ人は見ないほうがいいかもしれない・・・
書籍の素晴らしい所は、空想を膨らませる事である。
そしてイメージする・・・
有名なまた人気のある作品はこのイメージするものが普遍的なものとなり
同じ印象を得る事が出来るのだろうが・・・それを映像化した場合
イメージと異なる時のショックは壮絶なものだろう
そう思うと・・見ないほうがいいとおもう(汗

画面の映し方に対しては、流石にジブリ作品と言うべきか・・・
宮崎駿さんの作品しか見てなかったのか・・・似たような映像が流れて
新鮮味に欠ける。冒険(試験的演出)が無い。



 アニメにおいてマンガ的表現は使われるが、
それは瞬間においてである。常時使うわけではない。
 そのシーンはアニメだからといって矛盾した動きはないのである。
こと人間の動作は論理性がなければ
違和感が伴い、人でないものになる。

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------こっからネタバレ-------
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まず
0.ゲドがアレンの名前を聞いて
  「アレンか、武器という意味だね」みたいな台詞を言うのですよ
  言う意味が?そんな会話普通しないだろ そもそもそれから
  視聴者はなにを感じればいいのだね?全く持って意味がない

1.狼みたいなコヨーテみたいなハイエナみたいな動物が、アレンを襲うのですが
  襲ってる際に、ヤックル?からアレンが落ちる訳です。
   しかし・・狼はヤックルを攻撃せずアレンを囲むのです・・・
  激しく違和感です。
   群れを成す動物は、リスクの低い方を選びます。
  つまり、武器を持つアレンを牽制しつつ、ヤックルを襲うのが普通です。
   しかし・・それが無い。普通にアレンを襲っている。ナンセンス

2.人狩りにテルーが襲われてアレンが助けた後「テルー」と呼ぶ声が
  木霊します。これでテルーの名前が分かるんですが・・・わかる必要が
  ここであったのか?この後テナーの家で会うのだからその時でいいのでは?
   また、人狩りの定義が分からない。

3.真の名とは、本当の名前ですね
  この名前は親しかしらないと言われています。
   子供が言う事を聞かない時につかうってのが日本では言われていますが
  なんで自分の真の名をしってるんだろ・・(原作も同じ?
   
4.真の名で相手を支配できるというのは分かりますが。
  一度支配された人が、魔法の剣を持ったくらいでその呪縛を解けるのか?
  

5.ワザワザ剣を抜く時に仰々しい。刀身が光ってます・・・
  眩い光で!しかし・・・見てる人の目が細くならない・・・
  また、鞘から抜けないはずだったのに抜ける・・・・
   まぁ 光と闇が1つになったからと
  言われればそうだけど、 そもそも
  その城には入れなかったのでは?

6.城はデカイが人が居ない・・・(汗
  魔法で作ったのかね?

7.高い塔から下に逃げたのに
  逃げたのにワザワザ人質を獲って
  さらに高い塔へ・・・こいつ馬鹿?馬鹿だろとしか・・・
  死にたくないなら、人質獲らずに逃げろよ・・・
   アレンは魔法武具は持ってても魔法使いじゃないんだぞ・・・

8.テナーが拉致られた時に、テルーは入り口に括り付けられます。
  そして、抜けようとしてもがきます。
  括られた手が縄で真っ赤です・・そして、柵を持ち上げて抜くのですが、
  縄で手が真っ赤になるぐらい暴れたのに・・・杭に異常がない。
  持ち上げて抜くといった行為をしないまでも、そこまで動いたなら
  杭の付近の土は盛り上がる必要がある。

9.アレンがテナーの家からコッソーリ出て行くのですが、
  家の門を開けたまま出て行きます。
   かれは牛を連れて戻ってきた時、柵をちゃんと閉じてます。
  また、柵を開けたままにするような性格でないだろうし、王子なのだから
  戸締りぐらいのマナーは徹底されてるのではないか?
   また、柵を開けてる事で「出て行った」と思わせるのは
  「なんだかな~ポリポリ」って感じです。

10.劇中に無理やり歌を挿入してます。
   しかも・・・音を別撮りしたのか・・歌う前に
   あからさまに音を切り替えたノイズが走ります「ガス・・」って音が・・

11.ゲドを助ける時に、アレンはテルーを連れて行きます・・・
   テルーは助けるのに邪魔なだけだろ?何で連れて行くんだよ・・・汗
   結果、人質になってるし・・・(まぁ 連れて行かないと話が・・・




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とまぁ・・・上げるとキリがないですが・・・・多すぎて
ジブリ作品にしては、論理性の低い作品ですわ・・正直がっかりです。
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さて・・感想

光のアレンと闇のアレンの演出は最後で分かったのですが、
なるほど「影がない」、うんうん実体じゃないのね・・・
でもテルーぶつかってたような・・・汗

人狩りに拉致られて搬送中に、ゲドが助けるんだけど
「他の人たちは助けないのですか?」とアレン
「枷は外した、あとは彼ら次第だ」というゲド

此処らへんの会話は「海王記」でもあったように
結局、「誰かが何とかしてくれる」と思ってる人は
それを待って自分で如何にかしようと思わない。
つまり、意志を他人に従属してる人間は助けても
無意味っていう、厳しい言葉ですね。

えっ?他に・・・?他がーあまりにも印象が希薄でして・・・汗
印象に残る台詞もなかったしなー。


第一ゲド戦記というより、
ゲド日記・・・って感じでして
アレンを連れての旅は
「今はじまったばかり」
な訳です。これー映画にするくらいなら

TVで1年通した方が良かったんじゃないの?
としか思えません。

宮崎吾朗監督は2作目作れるんでしょうかね?
宮崎駿監督の息子という事以外に
なんらパンチの欠片もなかった作品になってました・・・汗

厳しい感想ですが
もっと勉強してもらうか、諦めてもらうか・・・
真似するぐらいで作品作るなら、もっとマシなものを作って欲しい
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・・あっ ちょっと違う話で、 
宮崎吾朗監督 いきなり押井監督に
意味不明の発言してるみたいですね

とりあえず、自分そんな立場に居るのか?
100回自分の映画見直せって感じです