初夏の家の庭の風景
庭の周りを囲む植物は、浅緑と深緑の葉をつける。ちょうど雨もあがり、少し出てきた陽を浴びようと動いているようだ。肉厚の葉、薄い葉それぞれが初夏の青葉の季節を思わせる。
緑は人の心を安らぎへと導くことが、よく分かる光景だ。毎日見る当たり前の景色だが、ふと庭に立つと、思わず深呼吸をしてしまう。
初夏は他の生物が動き出す季節でもある。青葉に留まり、隠れ、食べ、生物も育つ。そこに動物も来る。これが自然が作り出す食物の連鎖である。
この光景を見ているだけの人は、環境に介さず、自然と共存することに努める。
初夏の緑が演出する風情である。
夏福