見出し画像

私と旦那様のサクラ大戦日記

サクラ革命へ~正直な気持ちを綴る~

サービス終了が決定し、改めてこのゲームについての雑感などを記します。
これほど早くのサ終は納得は出来ないけど、一応の理解はしています。

サービス開始から4ヶ月でサ終を決断したソシャゲは、私のプレイしてきたソシャゲの中では最短です。
今、ツイッターでは有志の方々が「頼み込む」でサクラ革命の存続あるいは再開発を要望しています。
しかし、少なくとも今のサクラ革命が継続される事は無いでしょう。継続してやり直せる力や見通しがあるならば、これほど早期の撤退はあり得ません。
会社にもプレイヤー(中でも課金者)にも少なくない打撃を与えます。サクラ革命は相応のプロジェクトとして開発したと捉えてましたが、この早期撤退は余程の決断です。

あまりに早すぎる撤退劇には良くない想像も働きます。あまり考えたくはありませんが、そもそもの期待値が低かったか、あらゆる見通しが甘すぎたという可能性も考えています。
頼み込むに賛同している応援者の方々による頼み込むが無価値かと言うと、それはまた別の意義があると思います。私も活動には賛同してるのでその立場から言わせてもらうと
「サクラ革命を無にせず、次に何とか繋げて欲しい」という最後の願いや期待を伝えること。そしてそれが開発陣に再起に繋がる種火として残ること。
ここまで応援してきたプレイヤーならば、それくらいの夢はかけても良いのだと思ってます。

ソシャゲは終われば無に帰すもの。単なる失敗作として消えゆくより、こういう活動が与える力は少人数であっても作り手側にとっては非常に嬉しいもののはずです。
同時に、申し訳無いという気持ちも一層強くなるのかもしれませんが。

サクラ革命は2月の宙の乙女から物語に関しては急激に良くなって期待が高まりました。
特に最新の4章は素晴らしく、この章をプレイすると次の章で終わりになることがどうあっても納得行かない気持ちになったものです。




この4章は内部でサ終が決定した後に終章に繋げるための展開に大幅に変更したものだと思います。しかし、それを忘れさせる程にこれまでのどの章よりも濃密で、見所満載の上質な物語でした。





この章ではどのキャラも輝いていましたが、BLACKの最明クルミの存在が特に強烈な印象でした。






このクルミ、実は私と良く似た気質・思考の持ち主だと感じていることもあり、これからの最推しになったかもしれないのに...と悔しく思ってます。

仮にサ終がまだ先だったとしても、今後も今のシステムのままで章の解放に数ヶ月かかる展開が続いていくならば、サクラ革命の継続は厳しいのだろうと考えます。

良い物語は課金に繋がる訳ではありません。育成要素も強敵にも乏しく、恒常的にやり込めるコンテンツも無くては日常的にプレイし続ける魅力がありません。
極論すれば、物語が解放された時だけ楽しめば事が足りるのです。

物語の配信の仕方をもう少し小分けにし、キャラを掘り下げるサブストーリーなどを加えていれば、プレイヤー離れはもう少し鈍化し、年内くらいは持ちこたえられたかもしれません。
その間にその他の足りない要素を逐次何とかして欲しかったところですが...

私達としては、改善スケジュールを示してさえくれたら、共にサクラ革命を育てるつもりで年単位で待てた人はそれなりに居たとは思ってます。
新しいサクラに期待してプレイしてきたソシャゲ未経験の方も多いようでしたし、その上でここまで続けている人達ならば、この段階で見切りをつけることはしないことでしょう。

サクラ革命には、当初から非常に多くの意見や不満が殺到しました。今もプレイしている応援する側の人達が意見してきた内容の多くは、不備な点は厳しく指摘しつつこれからのためにも早期に改善にして貰いたいという願いが込められたものだったと思います。
サクラ革命を多くの人に楽しんでもらい、新たなサクラの世界を切り拓くゲームに成長して欲しいという気持ち。
これらはサクラ革命というゲームの枠を超えた、サクラファンとしての期待も少なからずあったはずです。


当初は要望に対してレスポンスは悪くありませんでした。しかし対処の範囲がバランス調整や少しづつのUIの改善、そして3Dモデルの段階的な修正に留まり続けました。
UIの改善や3Dモデルの修正はプレイヤーにとって喜ばしいことで、魅力がアップしたのは間違いありません。
3Dモデルは今の段階なら初期よりかなり美しく表現されていると思います。



2月後半あたりからの要望の主体はコンテンツ不足、やり込み要素の不足、課金要素の不足、課金者対策などのシステム的な難点にシフトしました。しかし、それらに対する回答はついに無かったと記憶しています。そしてP&Dレター自体も殆ど届かなくなり、公式の動きも非常に緩慢になっていきました。
ここまでの対応を見ていた限りでは、恐らく当初から追加や実装の予定は無く、これから開発する見込みもつかなかった可能性が高いと感じてます。


思い返すと、昨年末サクラ革命を始めた時には結構大きなショックを受けました。
「これは本当に完成版をリリースしたの?」
これがプレイ初日の印象で、表現をだいぶマイルドに変えつつも開発側の状態を危惧するツイートをしたほどです。

あまりに淡白な物語の展開とシステムの不出来さは、近年プレイしてきたどのソシャゲのよりも完成度が低いと感じるものでした。

物語構成も初期はとても厳しい出来でした。
私の場合、個人が抱くサクラの枠組み云々で可能性を狭める気はありません。しかし、出だしの1章は物語として良い質とは思えなかった。




サクラ革命は世界観をしっかりと構成されていたはずで、それらの設定をどう展開させるのかをリリース前から楽しみにしていました。
しかし、1章ではそれがまるで感じられないメインキャラ同士の浅い会話とご都合展開で進む印象に愕然としました。
システムにかなりの難がある上に、期待をかけていた物語性さえもこれならば、次の章の内容次第では見切りをつけることも考えた程です。
それらは公には口にしませんでしたが、ソシャゲとしても物語構成としても、サクラ革命は危機的な状態にあると感じるようになりました。
サクラ革命の攻略に関する情報発信を開始し、分析記事をアップするようになったのはそんな危惧から発した私なりの支援策でした。
結果として、支援になり得たのかは分かりませんが。

2章は1章に比べて緩急がしっかりし、持ち直した印象でした。プレイヤーからも良い感想が目に見えて増えたのはここからでしたね。

しかし、この時期にはサクラ革命の飛ばし記事が世に出て、サクラ革命を取り巻く環境はさらに悪化しました。

これに抗う声を上げるかのように、プレイヤーの方達は積極的にポジティブな発信を出すようになったのを記憶しています。恐らく運営の方々には大きな力になったはずです。

3章はある意味サクラにつきもののおバカ的な展開をさらに突き抜けた感の楽しさがありました。これまでの鬱憤を晴らすような突き抜けた展開は好き嫌いは分かれましたがプレイヤーが盛り上がったのは間違いありません。
私も楽しみつつも、基本的な世界観設定を無視しすぎる行き過ぎた展開は後に破綻や回収不能な御都合展開を残していく可能性を孕むと危惧をしました。
今後の展開のためにもと、この点に関しては警鐘を鳴らすことにしました。

この3章、そして宙の乙女の配信まではサクラ革命の反撃開始を思わせる上昇の機運があったと思ってます。 この時はここからの挽回も可能だと考えていました。
勿論それには既に要望に出始めていた「根本的に改善すべき点」をなるべく早期に改善することが不可欠です。その取り組みをいつから行うを心待ちにしていましたが、ついに成されることはありませんでした。

3月中に改善計画の告知だけでもと待ってましたがそれは無く、この段階で配信しなければならなかったはずの4章も大幅に遅れていることを感じていました。
4月に入った時点でも殆ど動きが無いことから、単なる停滞や延期とは異なる事情を察知し、サ終の可能性を考えるようになっていたのが正直な所です。


私が物語性で確かな手応えを感じたのはイベント「宙の乙女」からです。ここから後に配信された物語はサクラ革命の本領発揮を感じました。





これまでとは見違える程に素晴らしいものに高められていく物語性、これらが途切れずに読み続けられるならばどんなに良かったか。
コンシューマーゲームならば完成品なので物語の次を待つ虚無などは存在しません。その形でプレイしたかったのが今の率直な気持ちなのかもしれません。

サクラ革命はソシャゲである以上、物語の連続配信は不可能。待つ期間の多くはほぼ虚無という根本的な問題は、時を追うごとにプレイヤー全体の共通問題となり深刻化していきました。

私達重課金者は1月上旬時点で司令官LvはMAXとなり、1月末には既存キャラの大半がスキルを除き育成限界に達していました。この後にいくら育成報酬を稼ぐためのイベントを出されても有難みが無く他の刺激を求め続けました。
課金をして先に進んだプレイヤーは更に追いつけない先へと進みたくなるものですが、サクラ革命はその概念が完全に欠落していました。
課金者側からは早期のキャップ解放やコンテンツ追加、課金者のモチベを高める育成要素の追加などを1月初めから要望してきました。
しかし、Lvキャップはようやく最近上がったのみで他はついに叶うことはありませんでした。

これまでにも触れましたが、ここに至るまで動きを総括してみると、サクラ革命は今の仕様が全てでコンテンツ含めた追加予定は全く無かったのかもしれません。

万が一そうであったならばの仮定で進めますが。
数ヶ月毎の新章の配信、多少のストーリーと育成素材を提供するイベントを月1回程度開催すればプレイヤーはのんびりと楽しむ。
キャラはその都度ガチャで出して利益も見込める。
そんな風に考えていたとしたならば、ソシャゲとして生き残るのは無理でした。

その遊び方はソシャゲとしては前時代的過ぎる上に、やり込み要素も乏しければ継続して遊んでくれる可能性は低くなります。物語にのみ重きを置いて戦うには序盤の物語性では厳しく、配信周期も序盤から緩やか。
結果としては概ねコンシューマーゲームを断片化して提供した感が強くあります。
ソシャゲとしてサクラ革命の物語性を活かすには、それを支えるその他の魅力的なコンテンツが不可欠でした。

仮に物語性のみで戦い抜くなら、リリースから今くらいまでは間隙をさほど空けずに新章を配信し続けられるくらいの準備周到さが欲しかったと思います。

今、サクラ革命の存続やリブートを望む人達には共通していると思っていることがあります。

この素晴らしい物語とキャラクター達をこれで終わりにしないで欲しい。
恐らく、その1点が「頼み込む」などに繋がった想いだと思います。

今回のIPの完成度を考えると、良いリブートを行うには今以上の態勢が必要になると思います。魅力的なソシャゲに生まれ変わったサクラ革命を是非見てみたい気持ちは強いものですが。

物語は途中から一気に良くなったことから、ここにはかなりのテコ入れがあったことでしょう。今の物語を構成出来る人達ならば、是非完全な形のサクラ革命の物語を今後書いてもらえたらと願っています。
ゲーム以外のメディアで、この素晴らしい未来の可能性を秘めた新たなサクラの物語を見せてくれるならばそれでもいい。
今はそんな心境です。

サクラに連なるからといって、原点からの踏襲や世界観の近似性に拘る必要は無いと思ってます。
派生も繰り返せばいつか根や幹とは全く違う物が生まれることもある。
人も物も作品もそうであるように、それは否定されるべき事ではありません。

どんなに違っていても、光るものがあるならばそれは素晴らしいことです。それはこれまでの文化の歴史が証明してますし、これからもそういうものだと思ってます。

サクラ革命はサ終を選択したことで失敗という結果を早期に結論づけました。しかしこの再起の未来をも絶つ理由は、私達見守る側の者にはありません。
再起を期待し、立ち上がる一助となり、その時が来たならばまた応援して行きたい。ファンとしてはそんな風に考えるものです。

私は10数年来の重課金者でしたが、サクラ革命の終わりをもってソシャゲからは引退します。
もし今一度復帰することがあるならば、リブートされたサクラ革命やサクラに連なるタイトルが出てきた時なのでしょう。


失敗や敗北は終わりではありません。人生においては何事も勝ち続ける事の方が稀です。
敗北の理由をしっかりと分析し、次に繋げて勝つことが何より大事だと思います。
負けたことを外から嘲笑い鞭打つような人がいるとしたならば、そんな人達はそのステージに立つ資格すら持たないような人達だと思っています。

サ終まであと2ヶ月。
リアルが忙し過ぎるため十分に遊び尽くすことは出来ないとは思いますが、終章への大きな期待と、運営の方々最後の頑張りを期待し応援しています。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事