鏡リュウジさんが登場して、
「占い」「運命」について色々お話をされていた。
その内容が興味深く、わたしの考える、占いや運命について書いてみようと思う。
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わたしは、運、と、運命、と宿命、は違う、と考えています。
たとえば、ある女の子がスカウトオーディションで優勝し、
女優人生を歩み始めたとしよう。
女の子が、オンナに生まれたこと、その時代、その場所に生まれたことは、
替えがたい宿命である。
たまたま、スカウトオーディションがあった、というのは運だろう。
そのときのタイミング、偶然。ある意味、棚から牡丹餅である。
占いによって、彼女に女優の素質があるかどうかや、
チャンスが来る時期を見ることができる。
女優人生を歩むことは、もしかしたら、彼女にとって運命かもしれないが、
そこには本人の努力、性格、も関わってくるだろう。
ある程度、いやもっと多くの割合で、
本人の努力、行動によって、ずいぶんと結果が左右されると考える。
数年したら、忘れられてしまう女優になるのか、
大女優としてしっかり根を下ろすのか、本人次第の部分が大きいから。
どういう人と出会うかは運だけど、
どういう人とどういう人間関係を育んでいくかは、
本人の努力の部分も大きい、と思う。
でも、ときどき、
「ああ、この人こそ、わたしの運命の相手…o(゜◇゜)o…」
と思う(錯覚?)することもあるのが人生、だとも思うのです。
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鏡リュウジさんの本は何冊も持っているし、講座に行ってお会いしたこともある。
ご本人の素顔は意外に普通で、
彼が国際基督教大学(鏡氏は、同校の修士課程修了)の敷地を歩いていたら、
大学関係者だと思ってしまうような、静謐なたたずまいの人だった。
「運命」という言葉を安易に使わないで欲しい、という彼の言葉にぐっときたのは、
スピリチュアル系の人たちが語る、
「あなたの今の環境は、あなた自身の心が作り出したものです」
という言葉が、なんだか非常に残酷な言葉だなあ、と感じていたからです。
鏡氏は飢えや病気に苦しむアフリカの人たちを例に出して、
「彼らは運が悪かったのだ、悪い星の下に生まれたんだ」
と考えることに否定的である。
わたしが接したスピリチュアル系の考え方であれば、
つらい境遇も、運命なので仕方ない、ということになる。
それも彼らが引き起こしたことなのか?
彼らの心ばえ、考え方、前世(!)の報いなのだから、仕方ないのだろうか。
そんなことはないはずだ、それは解決すべき、解決できる問題である。
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