SPICA ~占い(占星術・タロット)@広島で、人生に輝きを~

広島の西洋占星術&タロット占い師、 
櫻井みわが綴る開運日記。
「当たる」占いを超えた魔法のセッションが大好評です

戦争は哀しみしかもたらさない

2012-08-16 07:01:43 | 占い 運命 スピリチュアル 本の紹介

終戦記念日が近づくと、いつも思い出すお話があります。

上野動物園で、大平洋戦争中、実際にあったお話です。

かわいそうなぞう (おはなしノンフィクション絵本)
土家 由岐雄

金の星社

上野動物園には、三匹の象がいて、
それぞれ芸達者だったので、みんなを楽しませる人気者でした。

しかし、戦争が始まり、食べ物がどんどん少なくなり、
人間が食べるものにも事欠くようになりました。

当然、動物たちに与える餌にもとても不自由するようになり、
動物たちもひもじい思いをしていました。

だんだんと戦局が厳しくなり、東京の街にもB29が飛んでくるようになりました。

動物たちが、空襲で檻から出て人々を襲ってはいけない、ということで、
国から、
動物たちを殺してしまうように、
という命令が、動物園に来ました。

最初、飼育員の人達は、食べ物を与えないようにして、餓死させよう、としました。

しかし、日に日に弱っていく動物たちを見ていると、辛くてたまりません。
つい餌をやりたくなる思いを、必死で抑えるしかありませんでした。

ひもじい日が続いたある日、
象たちは、飼育員さんの前で、残った力を振り絞って、芸をしました。

食べ物を貰えないなら、芸をすれば貰える、と、
賢い象たちは思ったのでしょう。

飼育員の人達は、象が不憫で、
泣きながら象の芸を見守るしかできませんでした。

結局、象たちは、それぞれ、お腹を減らして死にました。

象だけでなく、ライオンや虎も殺されました。

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今の日本は、平和な世の中で、みんな幸せそうに動物園に遊びに来ているけど、
昔、各地の動物園では、こんな悲しい出来事があったのです。

わたしは、子供のころ、この絵本を読んで、大変ショックを受けました。

東北の震災の影響で、
東北の水族館からカワウソが上野動物園に疎開してきていたけど、
戦争中は、疎開のしようがなかったのです。
元気な動物たちの姿を見ることができる幸せを感じながら、
震災や戦争で亡くなった人々、動物たちの冥福を祈ります。

 



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