昨日は早朝の新幹線に乗り、2年ぶりに千葉幕張メッセまで出掛けた。鉄道技術展という展示会視察のためだ。かつては何度もこの展示会に出展したし、2年前はフランス企業のアテンドで来たのであった。幸い暖かくて雲一つない快晴。こんな日にマスクなどしていては勿体ない。新鮮な空気を自ら汚しているようなものだ。
東京駅から京葉線に乗ったが、行きも帰りもマスク着用だの咳エチケットだの下らない車内アナウンスがなくて大変に快適であった。
展示会は出展者が少し減ったものの、なかなか盛況であった。これでマスクさえしていなければ依然と変わりない。私は今の時期はマフラーをしているので、これで顔半分隠してマスク代わりにしている。しかし会場内では暑いので素顔だ(笑)。誰もそんなこと気にもしていないし、気づいてもいない。
幕張から東京へ戻り、携帯電話のバッテリーがなくなってしまったため、充電できる場所を探しつつ八重洲口から出て中央通りを歩いていた。どこかチェーン店のカフェに入らざるを得ないかな、と思いつつ京橋辺りの歩道を歩いていた時、ふと目に留まった和風カフェがあった。
あまから茶屋といって、先月オープンしたらしく4月14日までの店舗と書いてある。コーヒーばかり飲んでいるから、和風喫茶にするか、と思いつつ店内を見ると、中にいる客はマスクをしていないし、もちろんアクリル板などないし、それに椅子の下にコンセントが見えたので、これは充電できて良いと思ってここにした。
どろろん本わらび餅を注文してみたところ、すっごく美味しくて感動した。写真に撮りたかったのだが、この時ちょうどバッテリーがなく充電中であった。
オーナーで店長の中野さんという方がまたユーモアたっぷりで遊び心満点な人で、この方を慕って通っているお客さんが多いようだ。なぜか熱帯魚のベタをもらったとかで、お客さんのテーブルに置かれるのだが、一人年配のおばはんが嫌がっていた(笑)。動物を嫌がるような人はまず間違いなくコロナを信じていると考えてよい。そのおばはんは、周囲の人がマスクをしていないのを見て、そそくさと退出して行った。どうぞお引き取り下さい。
このオーナーは油絵を嗜まれるということで、何点か店内にも置いてあったが、なかなかの出来栄えだった。
たまたま入ったカフェだったが、いろいろな人を紹介され、出会いの場となってしまった。中には元外務省高官で、在デンマークの日本大使などを務めた方やNHK文化事業部の方など、なかなか面白い顔ぶれであった。これもご縁だ。
この時“商売道具”を持っていなかったので、今朝改めてベタの絵を描いてみた。郵送でお送りしようと思う。
余計な張り紙もなく、アクリル板もなく、非常に快適な時間を過ごさせて頂いた。わらび餅がまた今まで食べた中で一番美味しかった。これぞ正真正銘のわらび餅だ。
マスク着用などの余計な張り紙は、どうも東京の方が少ないように感じる。関西人はゴマすりが多く、気に入られようと国や役所が求める以上のことを勝手にやって、良い子になろうとしているように見えて仕方がないのだ。
夜は虎ノ門にあるフランス料理店プチトノー。
この界隈にはフランス企業が多く、ランチタイムにここへ来ると、フランス人のビジネスマンが多くフランスにいるような気分に浸れる。ここもアクリル板などという下らないものは置いていない。
友人と二人で食事して、プチトノーコースを選んだ。前菜は冷菜と温菜から一品ずつ選べるので、私はシーフードのサラダとエスカルゴにした。
パンがまた美味しいのだが、ここで焼いているのかな?エスカルゴのガーリックソース、少し苦みがあって大人の味であった。エスカルゴを食べるのも久々だ。
メインは鶏肉のタジン。クスクスがついているのでモロッコ風料理だろうか。
この手前の唐辛子ペーストはしびれるほど辛いのだが、すっごく美味しかった。デザートはチョコレートムース。
東京でフランス料理店を探すなら、ここプチトノーと人形町にあるシェアンドレ・サクレクールがイチオシ。
https://www.petitonneau.com/access-1/
http://park7.wakwak.com/~chezandrescoeur/
いずれにしても阿呆なコロナ対策をしている不健全な店は避けよう。飲食するなら張り紙やアクリル板のない店を選ぼう。
考えてみよ。おかしいとは思わないか?なぜ入る時にマスクをする必要があるのか?食事中は外すだろう。マスク越しに食べる馬鹿はいるまい。では食べている時だけはウイルスは大人しくしているのだろうか?
マスクの意味を理解できない人などいるはずがない。それでもこだわるのは、何事にも決まり事を作りたがる日本人の悪癖ゆえである。