朝晩は肌寒く、秋の訪れを感じる季節になってきましたね🌞
さて、今日はリワークプログラム「SST」についてお話ししたいと思います。
SST(Social Skills Training)は、「社会生活技能訓練」などと訳され、認知行動療法を基盤としたリハビリテーション技法です。
当リワークデイケアでは、職場や家庭、買い物などの社会生活の場面で、うまく気持ちや考えが伝えられるように、ロールプレイ(演技)を通して、実際の場面を想定した訓練をしています。
皆さんも、こんな場面、身に覚えがありませんか❓
「買い物先の店員の対応に腹が立ち、感情的に言い返してしまって、後悔した。あの時、ほかに良い返し方はなかったか?」
「職場で仕事を任されたが、自分は他の仕事で手一杯。今までは仕事を受けていたけれど、どう対応したらよいだろうか?」
「周囲の職員がその場にいない職員の噂話していて嫌な気分に。自分もその場で意見を求められたが、同調したくない。でも周囲の職員を不快にもさせたくない。どうしたらよいか?」などなど…
これらのテーマは、これまでのSSTで利用者さんが出してくれていたものです(ほんの一部ですが)。
その時の利用者さんによって、さまざまなテーマが出ますし、そのテーマに沿って、「どうしたら自分の気持ちが伝わる最善の対応ができるか」を利用者さんみんなで案を出して考えていきます。(もちろんテーマを出すことにも戸惑いがある方もいらっしゃいますので、なるべく緊張感がなく、参加ができるような雰囲気作りもスタッフで意識していきたいところです)
そして、他の利用者さんから意見が出ると、「ああ、そういう考え方や対応の仕方もあったんだ」と感じたり、ロールプレイで相手役をしてみることで「思っていたよりも“断る”って相手にとっては不快じゃないんだ」など、気づきがあるのもSSTの特徴だと思います。明確な答えが出なくても、そういう気づきがあることが大切だと思います🌸
対人関係を考えることは、相手のこと、そして、自分のことを振り返るきっかけになります。一人で考えているだけでは発見できないこと、気づけないこともたくさんあります。
ぜひ、リワークデイケアの場をご活用ください😊🎵
作業療法士 なんぶ
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