サンズ・トーク

都になれなかった大阪

11月1日、大阪都構想を実現するか否かを決める住民投票が行われ、反対が僅差で上回って従来通り大阪市は大阪市で継続されることになった。

5年前だったか、橋下徹市長の時、同じく都構想を提案する住民投票があり、その時も僅差で反対が賛成を上回ったのだ。
今回は、大阪維新の会の代表で、大阪市長の松井氏が市民に更に綿密な情報を提供し、前回は都構想に反対だった公明党も賛成に回ったが、再び都構想反対の結論となった。
今回は、特に、府と市の二重行政という不合理を是正するという論拠を全面にだしての住民投票だったが、今回も大阪は「都」になれなかった。

私は、昔、大阪に長く居た身であるが、どういう二重行政があるのか、よく知らない。
今、沢山、区があるのを4つに集約するという筋書きだった。
旧来の制度には明治以来の愛着ある歴史があって、そういうのを変更するのには、端的に反対、という風も作用したのではないか。
早い話、私らの居た大阪は、道頓堀は南区だった。
ところが平成元年、北浜があった東区と、道頓堀の南区が合区して、中央区になっているんだという。

今ある区も結構多いのだけれど、住民が納得するならば、区を合併させて合理化する手もあるだろう。
また、現在では、大阪市長と大阪府知事は同じ大阪維新の会だという。
二重行政があるとしたら、市長と知事でよく交渉して、相互に整理することで解決できることもあるのではないだろうか。
(ただ、大阪府には堺市をはじめ、有力な都市も多く、それらの行政面の修正とぶつかることがあるのかも知れない。)

恐らく、真剣な条件研究の末に提案した構想だっただろうが、住民は事情変更に難色を示されたものと思うのです。

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