そういうのが、ごく普通なんだが、それでも時には誰にも切られたことのない、産まれたまんまの姿を誇っている木もあるのです。
この木は、皇居東御苑の本丸跡の芝生にあるけやきの木です。
ここに生まれてから1本たりとも枝を切られたことのない、すっくと立つ欅の木。
我々の周辺にある木は、人の都合で切り詰められたり、枝を払われたり、いびつな木になって、それでも懸命に生き延びています。
電線の邪魔になる。茂りすぎて日陰になる。道路の拡幅で切り刻まれる。それでも、懸命に生きているのがほとんどのようです。
これは、欅の木ですが、今、これから花の季節。
桜なんかも、見てみると随分虐げられているのが多い。
そめいよしのは、寿命が普通60年ぐらいなのだそうだが、生育環境に恵まれなくて幹に腐りがでたり、倒木などで長生きできないのが多いようなのだ。
桜を見たいために、歩道に桜並木を植えたりする。
こんな植え方は、桜にとっては環境が悪いに決まっている。
広い敷地に、だれにも干渉されない天然木としてそういう桜があったらいいなと思うのです。
本当は、そういうおおらかな桜が満開になっているのを見たいのです。
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