F君の関心は谷根千。外人が東京歩きをすると、侘び、寂びが充満しているというらしい。
谷中、根津、千駄木の3スポットです。
日暮里駅で落ち合い、S君が谷中に身内の墓があってここら良く知っているというので何となくゾーロゾロ。
谷中銀座へ降りてゆく坂が知る人ぞ知る「夕焼けだんだん」。
ところが、まだ10時過ぎの朝なので、無理もない。夕焼けだんだんは只の階段。
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店屋のシャッターが降りていたりするので、何か景気が悪いのだろうか。
というから、そりゃ10時すぎじゃあ、まだ始まってねーよ。
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煎餅やとか、個性的なお店は店をあけていて、コロッケなんか売っているのでした。
大体、東京23区は大規模スーパーがない。それだから、店々は連綿とした時間を個性的に商売しているのだ。
実際、イオンとかダイエーやイトーヨーカドー。大きいスーパーがでてくると、安値、大量販売をやるから、個人商店はひとたまりもない。
均質で平均的な商品で、力まかせの安売りをやるから、個営のお店は押しつぶされてしまい、どうしようもない。
とても幸いなことに、山手線の内側にはスーパーがないので、個人のいいお店が、主人のパーソナリティを売りに健闘しているのでした。
こうして、一行は千駄木の通りへ出、根津神社へと向かいました。