秋たけなわ、天気快晴の好日、適度のお散歩なのです。
棒杭には、ゆりかもめがひとつづつ平和に止まっています。
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池のほとりに、彫刻作品が展示されていて、スカイツリーも見えています。
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題して「鳥たちの時間」池田政治作 2010年だそうです。
池を巡りて、池之端は仲町通りというか、広小路をちょっと入ったところ、蓮玉庵という蕎麦屋にいきました。
このあたり、夜はキャッチバーやキャパクラなんかがひしめいて、おっかないところ。
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私含め4人中3人が古式せいろ別打ち3枚重ねというのを頼み、Kくんは掻き揚げの暖かい麺を食べました。
蕎麦湯は、銅鍍金の大きなやかんで出てきます。
Fくん、老舗に違いないといい、店員に、「古式って何や」と聞きます。せいろの枠が昔のものです。
「ここは創業何年や」と聞くと、おねえさんが152年と答えます。
あとで、ネットで調べると、安政年間の創業で、森鴎外の小説にも出てくる、文人に愛された蕎麦屋なんだそうでした。
蕎麦の味はどんなのか、私はそんなに通ではない。
江戸時代から、日本のファストフードだったんだから、そんなに勿体つけて食うほどのもんじゃねー。
麺のこしがどーとか、つゆが秘伝だかどーか、新蕎麦だか、能書きたれるほどのものではない。
藪だか更級だか、われわれはそんなに深く詮索するような暇はない連中なのでした。