連邦破産法11条は、チャプターイレブンという。GMの破綻につき、マスコミは、日本の民事再生法に類似した再建策という言い方をしている。
私は、それは少し軟らかすぎる説明じゃないかと思う。
日本の民事再生法ならば、従来の経営者が存続しつつ、事業を中断せずに再生してゆくのが筋のはず。
ところが、GMは、会社を2分割して、存続させるほうの会社を新GMとしてその株を国が6割取得して再建するのだという。もうひとつの会社はドボンである。
新GMの取締役は全て米政府が指名する。いままでのGMの経営者は、破綻責任を負わずに、続投するとは思えない。日本の民事再生みたいな生易しいものじゃないだろう。
会社分割、国有化なのだ。国がGMの経営リスクを負うことになるのだ。
世界の市場から国が資金調達して民間企業を救済する構図、アメリカの財政赤字がさらに巨大化する。
資本主義が破綻したのだ。
販社も潰れるだろう、部品メーカーも潰れるだろう。波及は必至である。
マイカーを次々乗り替えてゆく時代はもう終わったんじゃないか。私はそう思う。
今乗ってる車に十分走る機能があっても、新奇な装備のもの、心地よい機能のもの、斬新なモデル、こういうものに踊らされて、ローンで車を買い替える。
今までの車産業を支えていたそんな需要構造の時代は過ぎ去ったと思う。
車は、移動の手段である。そういう原始的な原理に立ち戻る時代になってくる。
世界中の人が、車の買い替えをずっと延ばすと、メーカーは苦境に輪をかけることになる。そんな時代に変わってくるように思える。
キャデラック
私の車は、2000年に取得した三菱。もうすぐ10年になるが、全然丈夫だ。
ナビが10年まえのバージョンなので、新しい道が載っていない。だから、新しい道を走ると、空中をワープしているみたいなのだ。
長男の家も次男の家も、ナビでは空白域なのだ。
データのCDを買い換えれば、ちゃんとなるが、今のままでも不自由を感じない。なんてったって、私は、昭和37年から免許をもって車を転がしているベテランよ。
ナビの画面と首っ引きで走っているわけじゃない。
いちいち指示されなくてもかまわない。
指図されるのは嫌いなのです。
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