依然として残暑は厳しいが、佐倉城址公園は真夏のような炎熱という風ではなく、そこはかとした秋が忍び寄ってきているようだった。 この公園は、城の遺構の一郭に国立歴史民俗博物館があるが、それ以外の広大な部分には、よく手入れされた樹木があって、見る人の目を楽しませてくれている。 太いそめいよしのの幹。 城の名残の土塁は、人は行き来するところではなく、猫君が憩うところなのだった。 姥が池という池には、亀がいっぱい動いている。