暑いと言いつつ、暑さをものともしなかった故事が浮かびました。
「心頭滅却すれば、火もまた、涼し。」
戦国時代、武田信玄が織田信長の甲州征伐に破れて敗北、織田勢が甲州、塩山の恵林寺に隠れた武田の残党の引渡しを要求した。
恵林寺の快川和尚はこれを断り、寺は織田勢によって焼き討ちされた。
そして、快川和尚は「心頭滅却すれば、火もまた、涼し。」といって焼け落ちる寺と運命を共にしたといわれるのでした。
悟り清ました禅僧、快川和尚であれば、火もまた涼しと喝破できるのだろう。
私としましては、悟りとはご縁がないので、「随分へそ曲がりの、負け惜しみ。」と感じるのですが、このところ、熱中症になりたくないので、断続的にクーラーのお世話になっております。
なお、塩山には、今も恵林寺(エリンジ)があって、山門には火もまた涼しと揮毫が見られるそうです。
私は、まだ塩山には行ったことがないのでした。
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