デフレ脱却というのは

デフレ脱却という。

デフレの原因はなにか。
世界経済は、すでにグローバルに流動している。
日本の労賃は東南アジアより高い。そういうところからの商品が入ってくるから、日本製は海外製品よりも高い。
でも、売らねばならぬから値下げする。値下げする一方では、サラリーマンの労賃を下げなくちゃならぬ。

円高が大変だ。
円高になるからコストを下げねば採算が取れぬ。それで労賃を下げる上に、海外生産に切り替える。

こうなることで、デフレ要因は山ほどある。

日銀券をじゃぶじゃぶ印刷して、金融を緩和するんだという。
金融緩和が景気回復の妙薬である時代は過ぎた。
カネがだぶついたら、インフレになるとは思わない。
カネがだぶついたら、海外に生産拠点を移すとか、海外企業を買収するほうへ使われて、日本のデフレはもっと昂進するんじゃないか。
途上国は別として、世界の先進国はみなデフレじゃないだろうか。
そんな中で、日本だけデフレが脱却できるんだろうか。

経済学のうえで、デフレというのはどう研究されているか、私は知らない。
でも、供給が大きすぎ、需要が不景気でとても追いつかないという状況で、デフレが起こるのは、日々、肌で感じて知っているように思うのです。
１００円ショップにいったら、中国製の商品が一杯ある。こんなのもデフレの要因だね。

政治家は、どうやってデフレを克服して、弱インフレに誘導するつもりか。