サンズ・トーク

敬語の使い方が違う

テレビのコマーシャルで、平気で間違った敬語が使われているのがとっても気になる。

通販、サプリメント、コンドロイチン、青汁などなど。
キャンペーン期間中につき、○○をお付けしまして、特別価格1500円にてご提供させていただきます。
ただし、先着500名様まで、お一人様3個までとさせていただきます。
買ってもらいたくて値引きして、自分が売り込んでいるのに、それに敬語を使って恥じることがない。
お買い求めくださいとお願いする「お」ならわかるよ。
おのれが販売しているのに、ご提供とは何だ。
よく普通のようにつかわれているのだが、商人の卑しい品性が現れていて、とても見苦しい、聞き苦しい。

これなら、寅さんの啖呵売のほうがよっぽどすかっとするのであります。
「ヤケのヤンパチ、日焼けの茄子び。」

敬語の間違いというと、靖国参拝で同盟国を失望させたせんだっての安倍首相の弁解が目立った。
先の戦争で、国のために散った英霊を敬うのは、人間として当然の心情なのだというのだが。
そこのところに、ご英霊とごをくっつけた。
御霊(みたま)という言い方ならわかる。
ご英霊とくれば、何となく安っぽくて、ご提供みたいな雰囲気もあるし、こんな言い方はありえない。そう思ったのでした。

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