彼の木版画で「旅みやげ 大阪道頓堀の朝」というのが見つかった。
これは、大正10年ごろの道頓堀の朝だという。
画面の奥が東の空だ。
対岸の家並は、まだ寝静まっている。
一艘の船が、下って行く。
水の上に家がふたつ見える。
川幅は、今よりも広い。
今の道頓堀からすると、かけ離れた風情のようだ。
今なら、なんたってグリコの看板。
そして、戎橋からは、野球とか何とか、興奮した通行人が堀に飛び込むではないか。
大正時代の風景の中で、一つだけ私の共感を覚えるものがある。
それは、水上の家。
実は、昭和の30年台だったか、道頓堀に牡蠣料理の店が水上で営業していて、ある方にご馳走になったことがある。
段々を踏んで店に上がる。いや、降りる。
立派な料亭だったのを覚えている。
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