しばらくして昼食。
妻、デザートに冷たいプリンを出してくださいました。
これ、私の好物。

遥か昔の物語。
私、幼稚園ぐらいのころだったのかな。
渋谷にいました。
父母と一緒に
多分、東横デパートぐらいだったのか。
父が、片手の五本の指を広げ、それを絞り上げて円錐形を作ります。
これ、食べたい?
そうすると、これは「プリン」という暗号なのです。
私。食べたい。とて、多分、ピョンピョン飛び跳ねます。
それで、パーラーへいって、プリンを注文してくれるのです。
父も、母も、冥界に没して、もうとても、これは手の届かない遠い思い出なのです。
今、心の中から、プリンはわしの大好物。と言い放つのでした。