子どもたちは様々な家庭環境が理由で施設に入所してくる。それゆえ親との関わりも様々で、定期的に面会にくる親もいれば、ほとんどその存在すらわからない親もいる。つまり施設の中では平等に支援をうけるが、親との関わりについては不平等なのだ。「その不平等が原因で、けんかやねたみはおきないのですか?」という質問をよく外部の方から受ける。答えは、「ほとんどありません」です。自分の生い立ちを理解し何も言わないで耐えている子がほとんどだからです。
そんな不平等を少しでも埋めるべく、多くの施設でも配慮した対応をしている。例えばさんあいでは、お正月に帰省できる子どもたちと施設にいる子どもたちではお年玉の額に差をつけているし、特に暮れからお正月は家庭で過ごしているような雰囲気にしている。また定期的に親との関係が薄い子たちを集めて「夏みかん」という里親さんとの交流の時も持っている。この交流は里親委託を促進することではなく、休みの時に遊びに行けるような「週末里親」の関係をつくるという目的で始めた。まだ特定の子と里親さんがそのような関係まで発展はしていないが、子どもたちにとって施設職員以外の方で子どもたちのことを思っている方々との楽しい交流で、このような配慮で少しでも不平等を埋められればと考えている。
「夏みかん」では交流のために一緒に工作をすることが多いです。
食事はシンプルなカレーが多いです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます