さんあいは埼玉県深谷市の農村部、つまり関東平野のほぼ中央部に位置しているため海へ行くのも山へ行くのも遠い。そのため子どもたちは夏場は内陸の蒸し暑さにじっと耐え、冬場は赤城山から吹き降ろす風に舞い上がった土ぼこりに飛ばされそうになりながら通学する。そんな地理的な関係からか子どもたちの海への想いや山への想いは強い。特に冬場の雪への想いは雪国に生活する人たちには想像できないくらい強いのではないかと思う。
先週の木曜日から金曜日にかけて日本列島を移動した寒冷前線。園内では雪になるかもしれないという天気予報に歓喜し興奮して寝付けない子や目覚めた朝のみぞれの外に歓喜する子、そしてみぞれが雨に変わってしまい意気消沈する子どもたちの姿がった。一方、大人たちは昨年の記録的大雪の悪夢が再現されないよう念じ、雨に変わった空に胸をなでおろした。子どもたちにとってはファンタジー、大人にとっては大混乱な雪である。今年は雪を巡ってあと何回、子どもたちの想いと大人の願いが交錯するのだろうか。神様、昨年は子どもたちの夢が叶ったので、今年は大人の願いを叶えて下さい。
赤城山からふく冷たい風も、園の中庭なら少し弱く感じる。
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