広島湾を走る高速艇。広島港と能美島を往復する島民の欠かせない交通手段となっている。
東北にも夏が来た。
ようやく暑い夏がやってきた。
あたり一面、緑の木々や雑草がお生い茂る季節となった。
60年間、広島県内から出る機会もなく瀬戸内海の島で過ごしてきたのだが、その私がまさか、東北までやってくるとは・・・
人生とは予測不能な出来事があるものだ。
白河市東での生活は、カフェを中心とした地元の人たちとの交流で支えられている毎日。
お客様に喜んでもらえるようにと精一杯励んでいる。
オープンして2年半近く経った。
大きな利益が望める訳ではないが、細々とでも続けていけるのはお客様あってのことである。
だが、ここでちょっと一休み。
お盆前、「カフェさんぽみち」では、長期臨時休業をとることにした。
この休業を利用して、広島へ帰省した。
広島に住む娘と母に会うために。
新白河から広島まで、新幹線を乗り継いで、一路、故郷の広島へと向かった。
朝、午前5時半に家を出て新幹線の駅に向かい、遠く離れた広島県江田島市にある我が家へ着いたのは、午後3時半だ。
高速艇から見える高田港。故郷の島はいつ見ても美しい。
3か月振りの故郷も違わず暑い夏の真っ盛り。
何とか変わりなくやっている母と、元気な娘に会えた。
遠路はるばる帰ってきてよかった、としみじみと思うのである。
帰省した時には、必ず父の墓前の仏花を生けることにしている。
墓前で合掌し、母が元気で過ごしてくれていることへの感謝、自身の近況を報告した。
また、お盆が近いので、町内の数か所にある親族の墓参りも済ませた。
故郷には、親しい友人が何人もいる。
その友人たちとしばし歓談できたのもよかった。
いつでも広島に帰っておいでよ、との友人たちの心遣いに心温まる思いがした。
広島港へ向かう風景。
広島での3日間は、あっという間に過ぎてしまう。
また、来た時と同様の時間をかけ東北へ帰る。
長い道のりだが、つらくはない。
あれこれ思いを巡らせながら、新幹線に揺られて北の家に帰ってくる道中は、楽しくもあり嬉しくもある。
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