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名古屋山歩会 山の情報交換

霞沢岳 峠の宿と猿の群れ

 あまりの暑さから脱出しようと、孫軍団襲来の前に、かみさんが以前から行きたがっていた徳本峠、霞沢岳に出かけました。

 7月30日朝出発、沢渡Pからバスで上高地に。10時過ぎに歩き始めましたが、さすがに日曜日、観光客や登山者でいっぱい。徳本峠分岐からは静かな道になり、センジュガンピやタマガワホトトギスがきれいに咲いている中、峠に13時過ぎに到着。新館がいっぱいで、登録有形文化財の本館側に宿泊、レトロな山小屋の雰囲気を満喫。

 31日はのんびり朝食を済ませてから6時出発、ジャンクションピーク越えのアップダウンは記憶にあり、じっくり歩きましたが、最低コルを越えてからも小さなアップダウンが続き、マルバダケブキ中心のお花畑が現れてからは急登の連続と時間がかかります。10時K1ピーク通過。穂高連峰は残念ながら山頂部が雲の中、常念山脈や笠ヶ岳が雲間からピークが覗いていました。岩場っぽい尾根のアップダウンを進むと、山頂手前はハクサンフウロ、キンポウゲ、ハクサンイチゲなどの小さなお花畑が現れて11時霞沢岳山頂着。展望も変わらないのでちょっと休んで下山開始、下りも時間がかかりジャンクションピークに15時。あとは一気に小屋に下るだけ、と思っていたら、2300m付近の登山道一帯を猿の群れが占拠。近づくと牙をむいて攻撃姿勢をとったので、少しバックして猿の群れが去るまで待機しましたが、猿の群れは寛いで、餌を食べたり、親子でのんびり毛繕いを始めたり、ほとんど動きません。じりじり猿の群れのあとを下りましたが、どんどん時間が経過。17時前になって、ようやく猿の群れが登山道から離れたので、小屋まで駆け下りました。

 どうも猿の群れが現れたのは最近の様で、島々谷の群れは人間を恐れて近寄ってこないそうですが、上高地側の群れは人を恐れなくなっているそうです。しかも明神辺りで群れ同士の争いがあり、敗れた群れが尾根を上がってきたのでは、という話でした。

 その夜は登山道の整備に来られた蝶ヶ岳ヒュッテの方と同宿、小屋や登山道の維持の苦労や熊、猿等の動物対応の話をいろいろ伺うことができました。

 また、夕食は昨晩と食材が変わり、黒くて平ぺったいものの天ぷらが。何かと聞くと「岩茸」とのこと。めったに手に入らない食材で、島々の方が秘密の場所で採ったものを頂いて提供してくれたそうです。

 1日は下るだけなのでのんびりし、蝶ヶ岳ヒュッテの方とモーニングコーヒーを頂いていると、小屋周辺に猿の群れが。テント場で小猿が遊んでいたり、登山道の真ん中でボス猿が睨みをきかしたり。

 猿が姿を消してから、峠の展望台に上がると、曇ってはいましたが、違った角度からの穂高連峰を眺めることができました。下りは3時間かからずに上高地着。平日の朝で、それ程の混雑はなく、沢渡で入浴、木曽福島でおいしいそばを食べて暑い下界に帰りました。  by なべさん

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