新潟遠征後、そのまま新潟港からフェリーで苫小牧東港へ。空路と迷いましたが移動中休めるのがメリットです。
天候悪化が予想されたので、1日繰上て初日白雲岳避難小屋、旭岳ロープウェイ駐車場は6時着を目指して千歳をなんと1時半に出ましたが、満車でした。キャンプ場入口にある駐車場は公営だそうでそちらに無料で停めて、ロープウェイで姿見駅へ入山。土日で晴れなので想定通なのですが、とにかくスゴい人!裏旭の雪渓はとても小さくなっていてアイゼン無しでも歩けましたが、人が降ってきそうでそちらが怖かったです。ほとんどの人は層雲峡方向へ向かい白雲岳方向へ行く人は半分位。避難小屋周辺は旭岳付近と咲いている花の種類が違っていました。
夕方なんと小屋の真ん前迄ヒグマ親子が来て、ピストンに出掛けていた登山者は横三メートル脇を通って小屋に避難でした。
私達はフェリーの中から直前に電話で確認して泊めてもらえる予定で行きましたが、翌日から利用禁止になったようです。
行動時間5時間 天気晴れ
23日の朝は、ヒグマ対策で出るのを遅らせ、同じ方向に縦走する人と時間を合わせて高根ヶ原迄抜けました。忠別岳でネットがつながり、天候悪化が早くなって来ているようだったので、monsanと相談して13時までに分岐に着けたら、今日中にアタックしようということになりました。
道中はなだらかな稜線歩きで、花盛りでしたが、高根ヶ原を抜けるまでは熊との遭遇の緊張で行動食ものどを通りませんでした。
熊すずに加えて、ホイッスルを吹きながら歩きました。同方向に進む人はいませんでしたが、対抗してくる人はかなりいました。
トムラウシとヒサゴ沼の分岐着が13時半と微妙な時間になりましたが、今日の晴れに掛けてみることにし、シュラフとテントマットをデポして出発。食料は重かったけどヒグマを寄せてしまうのが心配で全部持って上がりました。
今回、浄水器を持っていってとても役に立ったのですが、この時うっかり置いていってしまいました。この後、下山が思ったより長くかかり水がギリギリに!デポしてしまったことをとても後悔しました。
トムラウシはそれまでの山容と違い大岩の岩場が多く、ペイントが少ないのでコースがとても分かりにくいです。事前にその情報は得ていたので、とにかく明るい内にと急いだのですが、下りから見える向きのペイントは更に少なく、コースどりは大変でした。
なんとか分岐でデポを回収し、ヒサゴ沼に下り始めかのが18時45分、ギリギリ小屋までライト無しで着けましたが、手前の水場で水を汲んでいる内にと結局真っ暗に。ヒサゴ沼避難小屋は25人ほど収容の小さい小屋で明日雨なのに入れなかったらどうしよう、と心配でしたが、2階は空いてますよ~と先行さんたちが入れてくれました。
行動時間14時間 天気晴れ
24日 風の音で目が覚め、辺りは濃いガスの中。前日の疲れが残っていたので、しばらく天候待ちをして6時半ヒサゴ沼避難小屋出発。トムラウシ下山中、水がギリギリになったのに懲りて、かなり多目に水を持ち、食料もあまり減っていないので下山なのに軽くなっていない(涙) それでも、強風とガスの中のトムラウシピストンは大変だったろうなと思うと昨日頑張って良かった、とつくづく思いました。化雲岳からの分岐が、大岩目指して踏み後が着いていておかしく、久しぶりに紙地図コンパスでルートを探しました。YAMAPの地図では今回はルートファインディングはできませんでした。
下り道は噂に聞いていたほどの悪路でもなく、ガスの中でしたが大斜面のお花畑が次々と出てきて、化雲岳はチングルマ山と名前替えたら?というくらい花、花、花💠盛でした。正午ごろからかなりの雨量、ドロドロで天人峡温泉に14時半着、宿泊するとバス停迄の送迎があるので唯一の宿しきしま荘に宿泊しました。
行動時間8時間 天気雨
25日 濡れたものを乾かして国立公園入口バス停迄送ってもらい、車を回収して今山行報告書いてます。
今回、役に立ったもの
浄水器(ガスの節約、5分煮沸は意外と長い)
プラティパス(浄水器を通すのに重力で落とすより速く濾過できました)
紙の25000地図(GPSジオグラフィカの表示が不安定、おそらく省電力モードにしていたので YAMAPでは詳細なルートは確認できませんでした)
ホイッスル(風や水音のある場所で鈴よりよく音が通ります)
ミッドウエアのフード(風が意外と強かったけど耳が冷たくない)
どん兵衛ミニ(2日目の夜二人ともバテて予定の食事が食べられなかったけどこれは食べられた、しかもすぐできる)
本州の山と色々条件が違って勉強になりました。
by mayuchan