【第6部(284)】 2月27日(火)
後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹 倉田てつを
浜口勝則 布施博
石上梢 河合美智子
あさ 伊藤嘉奈子
水沢悠起枝 田中好子
角倉信枝 佐々木すみ江
浜口美子 とよた真帆
小松 小池榮:バー・ピースのマスター
劇団いろは
鳳プロ
早川プロ
浜口徳枝 加藤治子
深野柳子 樹木希林
小野瀬綾 いしだあゆみ
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
後宮家
パーティーの翌日の朝
信枝は悠起枝の赤ちゃんが早とちりで残念だったが
本当にできたら倍喜べばいい‥‥と真知子に話す。
真知子は「そうでうすね」と言いながら、嬉しそうにしている。
春樹は「半年かかる」何かを考えているらしい。
真知子も「折り入って話がある、今じゃなく今夜話す」と、
ふたりは駅前のピースで会う約束をする。
「もったいぶりたいんです」
綾の店
山田医院の200着が完了し、
まだ年内に500は縫わなくてはならないと忙しくしているが
真知子は「今日だけ早く帰りたい」と頼む
「春樹さんとデート‥‥」
「真知子さーん朝からノロケるつもり?」
「仕事山ほどたまっているのにそんなのだめっちゃ」
小姑ですから‥‥ふざけると悠起枝と信枝。
後宮家
春樹が出ようとすると勝則が柳子の家から出てくる。
徳枝が柳子と話し、「そんな不景気な顔なさらないで、歌いましょう」
と何やら励ます。
「しばらく、おらっしゃればいいじゃないですか。
クリスマス、暮れ、お正月‥‥
いつもはそんなこと感じないですが寂しいでしょう? 一人だと‥‥
お相手が欲しかっったの」
後宮家
「閉め出された?」
夕べ家に帰ったら美子が鍵ごと取り替え、
「開けろ」と怒鳴ったが美子はうんともすんとも言わず、
徳枝も腹に据えかねて、結局ホテルに泊まったのだという。
朝になり徳枝は一言も喋らず、こっちに歩いて来たのだという。
「生意気言うようですがキチンとで話し合った方がいいんじゃないでしょうか。
僕から連絡とってみましょう」と春樹
バー・ピース
春樹と勝則が待っている。
「来ますよ、確かに伺いますと確約いただいたんですから」
美子が入って来る。
初対面の挨拶をする春樹と美子。
勝則の向かいの席に座る美子、帰ろうとする春樹に「いて下さい」と頼む。
「俺と話ができないのか」
「後宮さんとお約束したんです。 どなたかがいらして下さった方が‥」
「夕べはどちらに泊まられたんですか?」
「帝都ホテルに」
「お母様と仲良くお二人で? 随時高級な所に泊まられたのね」
「閉め出しといて高級も何もないじゃないか」
「閉め出されるようなことするからです」
「なに?」
「‥‥浜口さん」と、少しとりなすように春樹。
「昨日はクリスマスイブよ? 忘れてたの?
今年は二人で過ごすって約束したじゃない。
あなたまで後宮さんのパーティーに行くことないじゃない」
「僕が誘ったんです、奥さんにも来てほしかったんです」
「待ってたのよ、一人で」
「だから三人で一緒に行こうって言ったじゃないか」
「三人って‥‥たまには二人になりたかったの。
あたしはあなたのこといつも思ってる。
だからあなたにも大事に思ってほしいの」
「僕だって大事に思ってるよ‥‥
でもオフクロのことも大事なんだ
僕をそう思ってくれるなら君もそう考えてくれないか、家族だろう
三人は家族じゃないか」
泣く美子、春樹は席を立ち店を出る
「家族か。子どもができればあの二人もうまくいくだろうな」
真知子がちょうど来る
「春樹さん? どうしたの?」
「お店いっぱいなんだ」
真知子を抱き寄せる春樹
「ずっと二人がいい。この先ずっと、僕たちは二人がいい」
それは真知子へのいたわりから出た言葉だったが‥‥
真知子にはショックな言葉だった
(つづく)
後宮真知子 鈴木京香
後宮春樹 倉田てつを
浜口勝則 布施博
石上梢 河合美智子
あさ 伊藤嘉奈子
水沢悠起枝 田中好子
角倉信枝 佐々木すみ江
浜口美子 とよた真帆
小松 小池榮:バー・ピースのマスター
劇団いろは
鳳プロ
早川プロ
浜口徳枝 加藤治子
深野柳子 樹木希林
小野瀬綾 いしだあゆみ
・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★
後宮家
パーティーの翌日の朝
信枝は悠起枝の赤ちゃんが早とちりで残念だったが
本当にできたら倍喜べばいい‥‥と真知子に話す。
真知子は「そうでうすね」と言いながら、嬉しそうにしている。
春樹は「半年かかる」何かを考えているらしい。
真知子も「折り入って話がある、今じゃなく今夜話す」と、
ふたりは駅前のピースで会う約束をする。
「もったいぶりたいんです」
綾の店
山田医院の200着が完了し、
まだ年内に500は縫わなくてはならないと忙しくしているが
真知子は「今日だけ早く帰りたい」と頼む
「春樹さんとデート‥‥」
「真知子さーん朝からノロケるつもり?」
「仕事山ほどたまっているのにそんなのだめっちゃ」
小姑ですから‥‥ふざけると悠起枝と信枝。
後宮家
春樹が出ようとすると勝則が柳子の家から出てくる。
徳枝が柳子と話し、「そんな不景気な顔なさらないで、歌いましょう」
と何やら励ます。
「しばらく、おらっしゃればいいじゃないですか。
クリスマス、暮れ、お正月‥‥
いつもはそんなこと感じないですが寂しいでしょう? 一人だと‥‥
お相手が欲しかっったの」
後宮家
「閉め出された?」
夕べ家に帰ったら美子が鍵ごと取り替え、
「開けろ」と怒鳴ったが美子はうんともすんとも言わず、
徳枝も腹に据えかねて、結局ホテルに泊まったのだという。
朝になり徳枝は一言も喋らず、こっちに歩いて来たのだという。
「生意気言うようですがキチンとで話し合った方がいいんじゃないでしょうか。
僕から連絡とってみましょう」と春樹
バー・ピース
春樹と勝則が待っている。
「来ますよ、確かに伺いますと確約いただいたんですから」
美子が入って来る。
初対面の挨拶をする春樹と美子。
勝則の向かいの席に座る美子、帰ろうとする春樹に「いて下さい」と頼む。
「俺と話ができないのか」
「後宮さんとお約束したんです。 どなたかがいらして下さった方が‥」
「夕べはどちらに泊まられたんですか?」
「帝都ホテルに」
「お母様と仲良くお二人で? 随時高級な所に泊まられたのね」
「閉め出しといて高級も何もないじゃないか」
「閉め出されるようなことするからです」
「なに?」
「‥‥浜口さん」と、少しとりなすように春樹。
「昨日はクリスマスイブよ? 忘れてたの?
今年は二人で過ごすって約束したじゃない。
あなたまで後宮さんのパーティーに行くことないじゃない」
「僕が誘ったんです、奥さんにも来てほしかったんです」
「待ってたのよ、一人で」
「だから三人で一緒に行こうって言ったじゃないか」
「三人って‥‥たまには二人になりたかったの。
あたしはあなたのこといつも思ってる。
だからあなたにも大事に思ってほしいの」
「僕だって大事に思ってるよ‥‥
でもオフクロのことも大事なんだ
僕をそう思ってくれるなら君もそう考えてくれないか、家族だろう
三人は家族じゃないか」
泣く美子、春樹は席を立ち店を出る
「家族か。子どもができればあの二人もうまくいくだろうな」
真知子がちょうど来る
「春樹さん? どうしたの?」
「お店いっぱいなんだ」
真知子を抱き寄せる春樹
「ずっと二人がいい。この先ずっと、僕たちは二人がいい」
それは真知子へのいたわりから出た言葉だったが‥‥
真知子にはショックな言葉だった
(つづく)