先代 ◆ SANPO な ブ・ロ・グ

村田 青朔 が 一所懸命 書き綴る
「踊り」 だとか 「アート」 だとか
その 周辺の事
「小説」も 載せたい

【SANPO】 ≪お・ど・る/SANPO≫ 報告 5

2008-09-03 |  「SANPO」 あれこれ
とても暑かったので ・・・、 何かと忙しくて ・・・、 などを言い訳に、 
8月の SANPO 報告 を 書いていなかった。

SANPO 直後、 興奮気味だったせいもある。 
すぐに 言葉にできなかった。
感じた事・考えた事が 多すぎて ・・・。

と ウジウジしていたら、 9月になっていた。
早く 書かなければ ・・・。

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てな事で、 ≪お・ど・る/SANPO≫ 報告5 です。
8月10日 (日)でした。

いつもの場所。

馬車道駅と桜木町駅の 中間地点。
大岡川と その横の 広場。

暗くなり始めてから 移動。
馬車道駅構内を抜け バンカート NYK に向う。

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今回は 夕涼み! とか言っちゃって、 ようは 日中 暑いから 17:00 開始。

CDラジカセで、 にぎやかに 曲を流した。
SANPOで 曲を 使ったのは 初めて。 

流したのは ソ-ラン節・東京音頭・八木節・佐渡おけさ・真室川音頭 などなど ・・・
ようするに、 ごく私的な 「盆 お・ど・り」 大会である。


01


家にあった 発泡スチロールの箱を 持って行った。
現場で 赤いガムテープを 貼った。
気持ちとしては、 盆踊りの ヤグラである。
上に ラジカセを乗せた。

カボチャに割り箸を刺して 馬にした。
ホオズキを 飾った。

100円ショップで買った 5色の ビニールテープを
ラジカセのアンテナに結び付け、 四方に 張り巡らした。

ちょっと だらしない、 秘密実験装置。
世界へ向けて、 発信するのだ。

特に、 伝えるテーマが あるわけでもない。

強いて言えば、 生きてる人も 死んだ人も こっち いらっしゃ~い!
一緒に 遊びましょうね ・・・ てな 感じ。


02


ヤグラの周りで、 輪になって 踊ろう ・・・ という 魂胆は ない。
意識していたのは、 見えない 「輪」 開かれた 「輪」。

で、 ちゃんと 皆で 踊った。

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運動会の 雰囲気もあった。

北京オリンピックが 始まったばかり。
5つの 「輪」 は、 しっかり 絡み合っているんだろうか?

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この周辺、 幸か不幸か 人通りが 少ない。

それで一体、 世界に 繋がれるのか?
誰に向けて 発信しているのか?
・・・ 微妙。

メッセージとして、 有効か 無効か と 考えないでもない。
だけど 「お・ど・る/SANPO」 の コンセプトは、 それとは 別の方向。

川の中に 針の付いていない糸を垂らす行為と、 似ている。
魚が 釣れるとは、 思っていない。

でも、 なにか 釣れると良いな! とは 思っている。

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 03


毎度の事だけど、 今回も 水撒きした。

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 04


火傷を負った男が、 川に 飛び込んで 死んだ。

・・・ でも オレは、 SANPO を続ける。

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ラジオに切り替え、 オリンピック中継を聞く。
サッカー 予選リーグ 第2戦、 日本 - ナイジェリア戦。

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暗くなってきたので、 ロウソクに 火を灯した。

精霊流し なのか?
聖火 かもしれない?

でも、 風が強くて すぐに消えてしまう。
なんど やっても 消えてしまう。

諦めよう。
しょうがない、 風が強いのだから ・・・。

それで良いと思う。

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 05   

 06


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馬車道駅に 向う途中、 ビルの脇に 「指輪」 の彼女が いた。

彼女には、 透明感がある。
靴だけが オレを 待っていた。

彼女には 物語を生み出す力がある。
あまり透明だと、 物語ばかりが 先行しちゃうよ。

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ホオズキが 落ちていた。
川べりに 置いてきたはずの、 ホオズキ。

また 会えた。
ありがたいと 思った。

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再び、 盆踊りの曲を かける。

地下鉄 みなとみらい線、 馬車道駅構内を 通り抜けた。

ホオズキが 後ろから 付いて来てくれる。
なので、 ロウソクの火は いらない。


 07


顰蹙を買う 行為。
通報されたら 逮捕されちゃうかもしれない。

ハイリスク!
ノーリターン!

皆が フォローしてくれる。

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「ホオズキ」 を 持っていてくれた彼女には、 くっきりとした 存在感がある。

強い人だと 思う。
でも、 弱さも 同居している。

救おうとする世界に、 縛られちゃう面がある。
それは それで、 とても良い事だ ・・・。

世界の関係を再生させる 治癒力も 感じる。

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地上に出る。
曲を 流しつづける。

夏の夜、 盆踊りの曲が 街に流れて なんの不都合が あるもんか。
たとえ 無許可でも。

勝手な 理屈だと思う ・・・

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さすがは、 クリエイティブシティ ヨコハマ!
日本郵船 歴史博物館 の前に、 照明まで 用意してくれていた。


 08


オレは この場所に来ると、 「S さん」 に なってしまう。

「S さん」 は、 徳之島で 生れた。
「S さん」 は 昔、 横浜港で 働いていた。
「S さん」 は、 すぐに 泣いてしまう。
「S さん」 は 今年、 入院中に 亡くなった。

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で NYK。
CDを かけかえる。

やっぱり 盆踊り。
今度は 炭鉱節!


 09


つきが~ でたでた~ つきが~ でた~ ア ヨイヨイ ♪

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NYK は、 そろそろ スタッフも 夏休み。

もしかすると 誰もいないかもしれない、
真暗かもしれない、
と思っていたんだけど カフェが 開いていた。

バンカート スタッフは 大変だ。

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また、 CDを 換えた。
阿部 薫、 「なしくずしの死」。

外階段で 踊る。
オレは ここで、 この曲で、 踊ってみたかったのだ。

ここも 無許可! 
ほんとに ろくなヤツじゃない。

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踊ったといっても、 階段に噛り付いて、 階段を上って、 海を見て、 影を見て、
そして 階段を 転げ落ちただけ。

下では 2人の女性が、 踊っている。

オレには 見えなかったけど、 踊っていた。
気配だけ 感じていた。

写真には 写せていない、 無念!

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オレも、 階段下へ行く。


 10


あとは ・・・ 地べたを 転がっていた。

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最後の曲は、 ザ バンド の 「アイ シャル ビー リリースト」。

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この日の 隠れ コンセプト は ・・・、 「ゴキブリ」 なのでした。

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曲をかけると、 世界を作ってくれる。
オレは その世界で 遊んでいられる。

今回は その余裕で、 いろいろ 感じていた。
いろいろ 探る事が出来た。

だが その分、 踊りが 希薄になったかもしれない。
世界に 浸るのは いいけれど、 這い出すことも 必要だ。

曲の世界は 裏切らなければ いけない。
出来上がった世界は、 壊さなければ いけない。

そのためには、 もっと たっぷり浸る事。
しっかり 踊る事。

そのなかで 瞬発力・反発力を 持つ事。

インプロの 基本ジャン。
なんのための 阿部 薫 だ。

体力的な問題では ない。

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そんな力を 手に入れるために、 仕掛けを作るために、
この文章を 書いている。

けして、 行為を言葉に 落としこめるのが 目的ではない。

大切なのは、 「次」 である。

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打ち合わせもなく 踊ってくれた、 仕掛けてくれた、 2人の女の子に 感謝したい!

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「指輪」 の 彼女は 演劇の勉強を するため、 つい先日 ベルリンへ 行っちゃった。
ドイツまで、 SANPO に来るよう 誘ってくれている。
是非とも、 ・・・ 行かなくちゃね。

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「ホオズキ」 の彼女には、 いつか 1人で 踊ってみないかと 声を掛けている。

踊り続ける 彼女を 見ていたい。
ほかの 皆と、 見ていたい。

それは 皆で 踊るのと、 まったく 同じ。
見ているって事は、 踊っているのだ。

彼女は その事を、 しっかり 理解している。

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とかね ・・・、 いろんな SANPO を してみたい。

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ということで、 この日 立ち会ってくれた SANPER(?) の皆さんにも
・・・ 見ていてくれて、 フォローしてくれて、 記録してくれて、

で ようするに、 一緒に踊ってくれて ありがとう。

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矢吹さんが 撮ってくれた写真 100枚、 8月14日に アップ 済み です。  【写真館E】

そちらに載せなかった写真を 並べてみました。



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2008-09-03 11:20:40 up

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