先代 ◆ SANPO な ブ・ロ・グ

村田 青朔 が 一所懸命 書き綴る
「踊り」 だとか 「アート」 だとか
その 周辺の事
「小説」も 載せたい

【夢】 夢の夢  (@今しがたの昼寝)

2008-08-30 |  「夢」 だったのか!?
5分ぐらいの、 短い うたた寝。
その時見た 邯鄲の夢、 みたいな 簡単な夢。

ただし 「起承転結」 的な 分かり易さ、 とは 違う。
いろいろ 絡み合うから、 複雑 と 感じさせるかもしれない。

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構造は シンプル。

最初の夢を 見た。 → ①
その夢が 夢の中で、 忘れていた 子供の頃の記憶を 呼び起こし、 → ②
その記憶が、 最近見た 夢のような光景と 結びついて、 → ③
その後、 はっきりと 覚醒した。 → ④

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① 最初の夢。

直径5m 深さ3m ほどの 穴を掘り、 水を入て 池を作った。
睡蓮を 100株ぐらい、 植木鉢のまま 沈めた。

それを見ていた男の子が 自転車に 乗ったまま、 池の中に 入っていった。
その男の子は、 オレだった。

泥と藻で 濁った水。
上から光が差し込んでいるため、 暗くはない。

睡蓮の茎が 何本も、 目の前に 揺れていた。
植木鉢に ぶつからないよう 避けながら、 自転車で 睡蓮の林に突入する。

苦しいかもしれないと 不安は あったが、 苦しくはなかった。

で 茶色いような 緑色のような、
ゆらゆら蠢く景色を 見ていて、 思い出した。

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② 夢の中で思い出した、 過去の 記憶。

小学校 4年の頃、 当時は 二子玉川の 近所にも 畑がたくさんあった。
皆と遊んでいて、 オレは 「肥溜め」 に 落ちた事がある。
頭から 落ちた。

なぜ 落ちたのか、 覚えていない。
どう、 這い上がったのかも 分からない。

直後でさえ、 記憶が 飛んでいた。

誰も 助けて くれなかった。
夢中だった。

覚えているのは 黄色いような 黄緑色のような、 明るく 漂う モヤモヤ。
そして、 匂い。

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③ 夢の中で 子供の頃の記憶が甦った 瞬間、 もうひとつ 気付いた。

先日、 このブログの 【アート】 コーナーで アップした、
エミリー・ウングワレー展 の文章。

あそこで書いた、 展覧会場に入ってすぐのところに 並んでいた 22枚の絵。
あの世界は、 「肥溜め」 の中の光景 そのものだ。

「肥溜め」 の記憶は、 黄緑色が 基調。
絵のほうは、 水色とかピンクとかもあって 色鮮やか。

けど 世界は まったく同じ。

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④ ここで、 はっきり 目覚めた。

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あの文章のタイトルが 『大地の夢』 。
遠い記憶を 感じさせてくれる 夢のような 展覧会。

香しき、 夢の夢!

ちょっと出来すぎた 冗談みたいだけど、 夢も 記憶も ウソではない。

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そんな夢の事を 書いちゃうと、 エミリー・ウングワレーの作品を、
汚らしいものと 感じさせてしまう かもしれない。

匂いまで 呼び起こす必要なんて、 ないのかもしれない。

だけど 夢見ちゃったんだから しょうがない。
思い出しちゃったんだから しょうがない。

オレ的には、 ただ ただ 感慨 深いだけ。

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もちろん エミリー・ウングワレー展を 落とし込めようなどという 意図は、
これっぽっちも ない。

とても 素晴らしい、 美しい 展覧会だった。

・・・ この世のものとは 思えないほど。

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やはり そうだ。

もう1人の オレは、 いや 本当の オレは ・・・ かもしれないが、
ヤツは、 10才の時に 死んだのだ。

今の世界は、 その子が 「肥溜め」 の中で 見ている 「夢」 なのだ。

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汚いものも、 臭いものも、 感動に 結びつく。
「美」 に 結びつく。

マクベスに登場する 魔女の言葉 だったっけ ・・・、
「綺麗は汚い 汚いは綺麗」

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オレは 『大地の夢』 のなかで、
「大地の広がりが消され、天地の意味付けが与えられている」
と、 書いた。

そう感じたはずの オレが 見た 最初の夢は、
空間的に 閉じこもった、 狭い 世界だった。

小さな 池の中。
上からの 光り。
明らかに、 縦の世界。

だが、 キリスト教的な 「天地」 とは ちょっと違っていた。
もう少し 混沌としている。

世界の意味が、 幾つも 重なっていた。
夢 ・ 記憶を通じて 、 横に 広がっていく。

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オレは 子供の頃から、 宗教的な意識が 薄い。
というより むしろ、 拒否して きた。
現時点でも 無宗教である。

とは言え この国で 生まれ育つあいだに、
仏教的 (?) な美意識は 染み付いている。

仏教を信じている と言う事ではなく ・・・。

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今考えると この夢、 「序破急」 の流れだ。
「能」 の台本を 作れるかもしれない。

① 序  ② 破  ③ 急 で、 ④ 退場 ・・・ かな?

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オレは 昔から 時々、 池の夢をみる。

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エミリー・ウングワレー展  大地の夢



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2008-08-30 16:01:30 up

【アート】 エミリー・ウングワレー展

2008-08-28 |  アートって、なにさ?
『大地の夢』

エミリー・ウングワレー展を観た。
アボリジ二が伝える、大地の記憶が踊っていた。 素晴らしい。
この時 オレが感動したのは、 それが アートだったからではない ・・・
と 思うけど、 どうなんだろう?


広い会場に入った途端、 目の前に並ぶ 22枚の絵に圧倒された。
明るい色が絡み合い、 ムクムク湧き出し、 ウネウネ蠢いている。

ゆっくりと息づく、 永遠のリズムを感じる。
躍動する 高速のスピンを感じる。
すべての生命の 胎動を感じる。
気持ち良い。 時間が、 自分が、 解けてなくなる。

夢が描かれていると思った。
現実的な夢ではない。
原型とかも関係ない。
もっと根源的な、 夢そのもの。
DNAが感じている夢。
命が誕生する、暖かさ。

生れてしばらくの間、オレも覚えていたような気がする。
子供が生れた時にも感じた。
だけど普段は、 心の奥に仕舞われている。
忘れてしまう事もある。
死ぬ時にまた、 はっきりと姿を現すのだろうか。
そうであって欲しい。
そんな夢。

多数の作品が展示されていたが、 すべてスケールが大きい。
作品自体も大きいが、 描かれている夢のスケールが圧倒的に大きい。


西洋美術の視点で書かれた解説が、 悪評を買っている。

正式な西洋美術の教育を受けていない人物が描いたとは 思えない。
なんて、完成度の高い抽象絵画だろう! ってな 感じ。

ようするに、純粋なアートでは ないはずなのに アートと見まごうばかりだ。
なので アート世界に入れてあげたいという、 自分中心の話。

ところが一方 正式ではないが 西洋美術の教育を受けていた、とも解説されている。
ここでは、 我々が見つけたのだ、 守り育てたのだと主張する。
たとえ百歩譲って、 それが 「幸せな出会い」 だったとしても 傲慢さが漂う。。


展示も 作為的。 作品が 壁に掛けられている。
大きくて、 高い天井に届きそうな作品もある。
それは それで 圧倒されるが ・・・、
大地の広がりが消され、天地の意味付けが与えられている。

染色から絵画へ。 点の時代から線の時代へ。 色の時代ヘ。
西洋絵画風に分類され、分析されている。

展覧会なので 当然? ・・・ もし そう考えているならば、 無意識の 作為。

いつも基準は 「正式な西洋美術」 なのである。
だけど オレが 作品から受けた感動は、 そんな理屈に 明らかに 先行している。

侵略され、 略奪され、 そして 保護され、 ・・・ 文化的にも介入されて、
それでもエミリー・ウングワレーは、 大地が はぐくむ夢を しっかり作品に残した。
オレは、 その夢に感動したのだ。

世界はアートに先行し、存在している。



※ エミリー・ウングワレー展 / 国立新美術館
   2008.05.28 ~ 07.28 (終了してます)


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「だから Chim↑Pom も好きなのだ!」 と、続けるつもりだった。
でも、 ここで ギブアップ。

昨日 8月27日、 今年の 福住ゼミは 終わった。


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いろいろ、 観て回った。
いろいろ 考え、 いろいろ 書いてみた。 いろいろ 試してみた。

頭の中が グチャグチャだ ・・・、 ありがたいことだと 思う。

で 結局、 この夏の まとめで 書いたのが 上の文章。
またちょっと、 書き換えちゃったけど。


Chim↑Pom の事、 画廊で 踊った事 なども 書こうと思っていたが、
両方とも、 今 答えが 出ない。

なぜ 答えが 出ないのかを 書けばいいのだが、
それも 途中で やめた。

そのあたり、 おれは 踊りたいんだ って事と すごく 関わる。
・・・ まだ 書けない。


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福住ゼミは 終わったが、 続けて ハマート 作りが 始まる。
ハマート3は、 トリエンナーレ 特集 である。


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8月30日に この展覧会にまつわる 変な夢を見た。 かなり、 変な 夢である。

読まないほうが 良いかもしれない ・・・  夢の夢



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2008-08-28 23:42:40 up

【横浜】 公共空間と文化

2008-08-27 |  横浜を 散歩 したい・・・
バンカートスクールで、 「みかんぐみ」 という建築グループのゼミに 参加してみた。

建築家って、 どんな事を 考えてるんだろう? それを 探るのが 目的だ。


そのゼミで やったのが、 「都市のカタログ」 作り。

街へ出て 「これは変だな」 とか 「なんか面白いな」 とか、
そんな風景を写真に撮り コメントをつけて プレゼンするのだ。

この プレゼン能力が 建築家には 欠かせない みたい。


オレは へそ曲がりなので、 どう テーマを 外すか ばかり考えてた。
なので、 いつも ピントが ずれちゃう。

空気が読めない オヤジ だった!

ま、 ある意味 ネライ通りではある。
先生を含め、 反応が とても 面白かった。


で、 最終日 8月25日。 この日のテーマは、 公共施設。
広く 公共空間・文化 あたりを含めて 考察。

またまた、 ずれてま~す。


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写真撮影:村田 青朔
撮影日:2008-08-23

以上、 我が家の 2階から 眺めるだけで 一歩も 歩かない 「定点 SANPO」 でした~。

この電柱みたいな 踊りを 踊ってみたい! ・・・ って、
やっぱり、 建築とは 関係ない お話ですね。 


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ついでに、 住宅街が テーマだった時の 写真 2枚。 
これだけは、 結構 テーマに はまってました。


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こちらの撮影日は 2008-07-09 。



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2008-08-27 14:49:33 up

【写真館 F】 画廊で 踊った! -松-

2008-08-23 |  【写真館 F】 銀座・所沢
7月17日、 石塚雅子さんの個展 「庭」 の事を書いた 感想文を ブログに 載せた。

【アート】 石塚雅子展 庭  「白いぐるぐる-お茶会篇」



静かな絵のようでいて、エネルギーが 渦巻いている。
この会場で、この絵の前で 踊ってみたいと思った。

渦に 巻き込まれて みたかったのだ。


で 、 会期終了日 7月12日(土) に 踊らせてもらった。


急な話だったので、 カメラマンがいな~い!

でも 南平さんの お友達の 千葉さんという方が、 デジカメで 撮ってくれた。
ありがたい。

30枚、 松・竹・梅 と3つに分けて 載せます。


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APS企画展シリーズ#10: a piece of work
石塚雅子展 庭

会場: a piece of space APS (ア・ピース・オブ・スペース アプス)
中央区銀座1-9-8 奥野ビル511号室(京橋2番出口から徒歩4分)


写真撮影:千葉 市子
撮影日:2008-07-12


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2008-08-23 02:03:37 up

【写真館 F】 画廊で 踊った! -竹-

2008-08-23 |  【写真館 F】 銀座・所沢
APS企画展シリーズ#10: a piece of work
石塚雅子展 庭

会場: a piece of space APS (ア・ピース・オブ・スペース アプス)
中央区銀座1-9-8 奥野ビル511号室(京橋2番出口から徒歩4分)


写真撮影:千葉 市子
撮影日:2008-07-12



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この日は 「 お・ど・る/SANPO 」 と、 ちょっと意識が違う。
しっかり 踊ろうとした。 強いて言えば、 「踊る/SANPO」 。

自分の中では、 どっちが 良いとか 悪いとかは ない。


土方 巽の 「 舞踏譜 」 が 頭にあった。
出だしなんかは、 明らかに 「 能 」 も 意識してますね。


でも、 すぐに 「 顔踊り 」 を 始めちゃう。
「 演技 」 を 感じさせる 顔も 混じっている。

でも、 おれにとって どの顔も ウソ ではない。
しっかり 何者かに 「 成って 」 いる。

開き直ろう ・・・、 これが おれの 「 踊り 」 だ。

表現したいと言うよりは、 感じていたい。


石塚さんの絵から 受ける 「 渦 」 の イメージ。
その向こうに 明るさ を感じていた。

気持ちの良い 「 ぐるぐる 感 」 だった。



で、 あと 10枚 ・・・  「庭」 の - 梅 -



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2008-08-23 02:00:13 up