刺し子屋 ~トタコ~

運針で柄を作り出す日本に古くから伝わる技法刺し子
古くて新しい刺し子の魅力を紹介

模様 第二回 ~分銅つなぎ~

2011年06月30日 | 模様

刺し子の模様
伝統的な模様にこだわって制作しています

伝統的な模様には名前や意味があります
遠い昔から現代に伝えられた模様に込められた思いを紹介します


第二回は 『分銅(ふんどう)つなぎ』




分銅つなぎとは天秤秤の片側のお皿に乗せて使う
銅製のおもりを連ねた模様




昔の分銅は↑のような形で左右が弧状にくびれたバランスが美しいことから
模様や家紋に好まれて使われてきました

分銅というのは宝尽くしの模様にも含まれる縁起物の模様で
吉祥模様としても好まれています


分銅は昔貨幣を計算するのに用いられたもので
商売繁盛、学業向上の文様ともいわれています


緩やかなカーブが連続する初心者にも
刺しやすい模様です



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模様 第一回 ~麻の葉~

2011年06月18日 | 模様

刺し子の模様
伝統的な模様にこだわって制作しています

伝統的な模様には名前や意味があります
遠い昔から現代に伝えられた模様に込められた思いを紹介します


記念すべき第一回は 『麻の葉』




現代でもよく見かける代表的な伝統模様ではないでしょうか


植物の「麻」はすくすくまっすぐに伸び、丈夫で成長が早いことから、
まっすぐ大きく成長するように、素直な心の持ち主になるようにと願う親の気持ちを込め、
江戸時代から麻の葉模様のついたものを産着として着せたり、
半四郎絞りとして歌舞伎・文楽の衣装に使われました。





また、麻の葉模様は魔よけの模様とも考えられています。


直線を組み合わせた模様の麻の葉
一心不乱に集中して縫える模様でもあります


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