世界遺産、アルケスナン王立製塩所 Saline Royale d'Arc-et-Senans
ディジョンから南東のジュラ地方へ
Ranchot と Rans の間のドゥー Doubs 川
田園地帯に何本も川があるのかと思ったら、蛇行したり分岐したり運河でつながっていたり
アルケスナンに到着
この道は Saline(製塩所)通り、その正面には・・・
建築家クロード・ニコラ・ルドゥー Claude-Nicolas Ledoux の構想した理想の工業都市の中核、アルケスナン王立製塩所 Saline Royale d'Arc-et-Senans
神殿のような、洞窟のような入り口の門
門を入ると建物に囲まれた半円形の広い中庭で、正面は工場長の館、両側の建物が製塩工場
工場の稼働は1779年開始、海水からの効率の良い製塩が盛んになったため1895年操業停止
木の下のベンチに読書する人が
大きな猫・・・かな?
門の側の半円を描く建物は従業員の宿舎だったもので、今は製塩所を設計した建築家ルドゥーの建築ミュージアム
木製の梁は建物に合わせて曲げたものだそう
模型の並ぶ建物の多くは現存しない
フランス革命の時代に設計されたとは思えない「ルー川源流の管理官の家」
Maison des surveillants de la source de la Loue
このファンタスティックな橋は設計通りには造れず、フツーの橋脚で架けられてしまったらしい
まあ、そうなるでしょうね
庭園に点在するのはベルギーのアーティスト Jean-Michel Folon の作品
工場長の館の入り口から門を振り返ったところ
中央の門のある建物には受付や売店の他、ホテルも入っている
右がミュージアム
工場長の館、入り口の柱
ここは塩の製造法や歴史のミュージアムになっていて、フォロンの作品展も開催中
館の向こう側の半円形の敷地は、設計にはあったが予算の都合で作られなかった部分を近年に庭園として再現したものだそう
幾何学的な区分けがされてフランス式庭園風になっているみたい
山の中の塩水の井戸(中世から製塩の行われていたサランレバンSalins-les-Bains)からここまで(約20km)つながっていた木製の導管
塩が高価だった時代の食卓用塩入れ
井戸かな
木の下に立っている人もフォロンの作品
壁面に並ぶ装飾のモチーフは導管から流れ出す塩水なのだそう
ここは工場が改装されてホールになっている
製塩所からちょっと歩いたところにあるアルケスナンの駅
駅の中は改修中のようで入れなかったので、道から直接ホームに行くと小さな待合室に券売機が1台あった
駅の壁の「ツバメ鉄道」Ligne des Hirondelles のプレート
アルケスナンは標高230メートルなのかな
今日はここから5つ目の駅モレ Morez まで乗車する
駅のホームの向こうの木の丸いものは・・・
わっ、大きなハチの巣!まだ蜂が活動中だし
次は雨の「ツバメ鉄道」と モレ Morez
2023.10
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