雲をめざす

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伝統の古典菊 その5

2021-12-03 23:14:15 | 植物
本日は「奥州菊」(大掴み)で最終回です。
解説:江戸時代の末ごろから、奥州八戸地方で盛んに栽培された大菊の系統です。
 外側の管状の走り弁を周囲に長く延ばし、内側の花弁は両手で、きつく掴んだように巻き、
何段にも力強く盛り上がって咲きます。









同じ会場にあった食用菊   
  もってのほか


  安房宮


伝統の古典菊 その4

2021-12-01 22:26:35 | 植物
本日は「肥後菊」です。解説には 宝暦年間(1751~1764)肥後藩主が文化政策の
一つとして栽培を奨励したことに始まります。
ひとつの花序(偽花)を構成する花数(花序)の数が極めて少なく、一見すると一重に見える
シンプルあ花容となるのが特徴です。肥後朝顔などとともに{肥後六花」に数えられています。
















伝統の古典菊 その3

2021-11-30 22:02:51 | 植物
本日は「江戸菊」です。解説には 花弁は平弁で、開花するにつれて花がさまざまに変化(芸をする)するのが特徴で、
この変化を「狂い」と呼びます。狂いは開花直後から始まり、終わりまでには1か月近くもかかります。
 江戸菊は江戸時代の初頭から育成されていましたが、現在に受け継がれる花形が成立したのは、江戸時代後期の文化・文政期と
されています。

 大菊 中菊 小菊が代表的な品種ですが 中菊仏花などに使われる実用花 洋菊(ポットマム) 古典菊もこの区分に
入れられる。















伝統の古典菊 その2

2021-11-29 21:44:47 | 植物
本日は「伊勢菊」です。解説には 花弁が細く、先が垂れるように咲く「垂咲」が特徴です。
伊勢神宮の斎王や、彼女に仕える女房たちが京の都を懐かしんで取り寄せた嵯峨菊が基本になったといわれますが、
「垂咲」は、江戸時代に改良されたとできたとされています。












斎王 天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えるために選ばれた、未婚の皇族女性のこと。
鎌倉時代まで続いていたとのこと。



伝統の古典菊 その1

2021-11-28 23:40:20 | 植物
毎年恒例の「伝統の古典菊」展です。期間は令和3年11月2日~11月28日で佐倉の植物苑です。
解説によりますと 菊(イエギク)は 中国大陸から日本に持ち込まれたと考えられています。 ー中略ー
日本での古典菊の独自の育成は、平安時代~鎌倉時代にさかのぼるものと考えられ、特に「嵯峨菊」と
「伊勢菊」は古い伝統を受け継ぐものとして知られています。
その後、古典菊の隆盛に大きく関わったのが江戸時代に育成が始まった「肥後菊」と「江戸菊」です。

本日は嵯峨菊  花弁が細く刷毛のように直立し、箒を逆さに立てたような形になるのが特徴です。