突然始まった介護生活の中で、
じわじわとダメージが重なっていったのが、
慢性的な睡眠不足という問題。
すべてにおいて不慣れなことばかりで、
情けなくなるくらい要領も悪かった私は、
隙間時間を見つけて眠るということができませんでした。
仕事もしていたので、
家にいる時間はほぼ100%マロンに集中。
夜中も何度も起きて鳴くマロンが気になって、
眠りかけたと思うと起きることを繰り返していたせいか、
1日じゅう頭にもやがかかっているような心地でした。
トイレシートが濡れたとか、
喉か渇いたというのならわかる。
けれど私には理由がわからないのに
切なげに鳴く声を聞くのが辛くて、
鳴き疲れて眠ってしまうまでマロンを腕に抱き、
壁にもたれて座ったまま朝がくることも…。
夜眠れなければ昼間眠ればいいというわけにもいかず、
通勤の運転中にふっと意識が曖昧になる瞬間もあって、
今、思えば綱渡りみたいな毎日でした。
そんな日が続くと、
常に眠くてたまらないのに頭の片隅が研ぎ澄まされて、
ネガティブな思考ばかり広がります。
すべてを受け入れると決めたはずで、
辛いのは私じゃなくマロンなのに、
この眠れない日々はいつまで続くのだろうと胸が塞ぎました。
そんな時に助けられたのが、熟睡できる動画。
波の音や焚火、そよぐ風の音など、
様々な種類や長さの動画があるので、
その時の気分によって選んで音楽を流すと、
30分の最後まで聞き終わることなくいつの間にか寝落ち。
私はこれまでベッドに入ったら即寝落ちな毎日を送ってきたので、
世の中には眠れない人がたくさんいて、
そっと寄り添って誘ってくれる存在が
こんなにも優しくありがたいものだと知りました。
短い睡眠でも、『眠れた』という実感があると、
かなりメンタルも回復。
まだまだ心配ごと山積みながら、
発症から2週間ほどが経った受診の日、
『驚くほど回復しているよ』という先生の言葉に、
あまりにも近くに居すぎて見えなかったことがたくさんあったと
気づかされました。
すっかり葉桜にかわっていた散歩道。
またマロンと一緒に歩きたいな。
娘も仕事しながらで旦那が夜勤有りの交替勤務なんで、ワンオペに近い状態…
私が助けてあげられるのにも限界があり…
でも!
ミカしゃんも娘も、ママが倒れちゃったら何より皆んなが困る!
なかなか難しいよね〜
でも周りに弱音吐いて、助けてもらえる事はお願いして
頑張り過ぎないで!
自分を大切にして欲しい♡
マロンたんもそう思ってると思うんだ〜
言われてみればホントにそう。
もうすっかり忘れてしまっていた新生児と一緒の日々のよう。
どうしようもなく愛しいのに、頼りなくて、わからないことだらけで、心配ばかり。
でもやっぱり愛しいに尽きるのだよね。
1日も長く一緒にいるために、息切れしないようにしなくちゃね。