マロンが病に倒れてから一週間。
たくさんある心配ごとの中でも
特に気になっていたのが、排泄のこと。
マナーベルトやオムツは蒸れやすいし、
まだ自由に体を動かせないマロンの痩せた皮膚には、
こすれて刺激になってしまうことがあるから、
留守番の時以外は何もつけない方がいい。
そう先生に言われていたので、
誰か家にいる時はトイレシートを敷いた上に寝かせ、
仕事などで留守の時だけマナーシートをつけていました。
点滴で定期的にしっかり水分補給しているせいもあって、
おしっこはしっかり出たのだけど、
なかなかウンチが出ないまま3日経ち、4日経ち…。
先生に相談しても、
今は腹筋も麻痺しているから、食べることを重ねてトコロテンみたいに押し出すしかないと。
流動食しか口にできないマロンにはそれが難しいんだろうな。
お腹やお尻周りのマッサージをしても、
どこもかしこもぺったんこ。
『白米や繊維質がうんちの素になりやすいから、ちゅーるだけじゃなく、おかゆや茹でたお芋をミキサーにかけて流動食にしてみて』
トリマーYさんのアドバイスを試して2日後、
1週間ぶりに懐かしい香りがした時は、
ため息が出るほど嬉しかった。
元々内臓が丈夫で下痢や便秘とは無縁だったマロンは、
流動食だけなのに立派なうんちをしてくれて、
それからはリズムを思い出したのか、
毎日排泄があるようになったのです。
総合栄養食であるちゅーるはまだ手放せないけど、
マロンが食べたり飲んだりする動きを忘れないためにも、
少しずつ形のあるものを食べられるようにしたい。
先生に相談して紹介されたのが、ペースト状の食事療法食。
首をしっかり下に向けるのがまだ難しいので、
スプーンで促してやると、
思いのほかすんなりと食べてくれて一安心。
食べて出すことは生きる基本。
当たり前だと思っていたことができなくなった時、
その大切さを改めて知るのです。
マロンたん、視線も合うようになり、
ひとつ山を乗り越えたかな。
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