（無題）

カブトムシの幼虫を枯れ葉の中から掘り起こし



虫かごに入れた。



なかなか成虫になるまで育てた試しはないが、


自然界では

やがてサナギになり、




地上へと飛び立つのだろう、


だけど、


この小さな虫かごでは栄養分的な、

幼虫が三匹暮らすのに、



最適な環境であろうか、



いや、あるはずがない。



昆虫用の土を100円ショップで仕入れ、




葉っぱを入れ、霧吹きして土を湿らす・・・


それでも最低限計算されたその土の袋のうらには、


育てかたが書いていて、やりようでは十分いけそうになっている。




しかし、どんなに計算されたその土の成分だとしても、



カブトムシが本能で卵を産み付けた、



幼虫が十分な栄養、湿度、環境が整ったその場所の土には勝てなく、


いや、全く違うものだろう、



都会の小綺麗な狭いマンスリーマンション・・・



それじゃない、




幼虫にとっては、ミミズも、アリもムカデも変なちいさな虫も、ダニも細菌もいる、




枯れ葉枯れ枝枯れ草が腐って凝縮されたそのふかふかの土とフンワリとした枯れ葉枯れ枝枯れ草の通気性、保温性バツグンの掛け布団の間に、




その間で暮らすのが絶対的にいいはずだ。




その成長過程を見届けたいものだが、





自分は幼虫なのか、サナギなのか、



成虫と呼ぶにはまだ、






何かが足りなく、いろんな養分を吸収しなけりゃならない。





幼虫がいた、いろんな虫も多数混在するあの世界のような



人間界で。






・・・









で？(笑)