よく考えてみたらトランプ氏を支持しているとされるアメリカの労働者層の立場は、日本の製造業で働いている私と同じかも。
メキシコなどに工場が移転して仕事がなくなったアメリカの労働者。
同じようにうちの会社も生産の海外移転が進み仕事が激減。数年前にはリストラで早期退職の募集があり、多くの仲間が職場を去りました。
私は辛うじて会社にしがみついて現在に至りますが、厳しい状況に変わりはありません。
もし日本で「中国や東南アジアから仕事を取り戻し国内の雇用を増やす!」という公約を掲げた政党や政治家が現れたら自分は支持するのか?
仕事が戻ってきて以前のような生産現場になれば確かにうれしいのですが・・・
日本はアメリカとは事情が違いますし、特に国内の市場規模が違いますから同じ政策は無理でしょうね。
特に自動車は現地生産が基本ですし、部品メーカーは自動車メーカーにくっついていくだけですから。
アメリカの自動車メーカーも世界中の部品メーカーから購入していますが、それにも全部関税をかけるつもりでしょうか。
うちの会社もアメリカの某2輪メーカーの部品を日本や東南アジアの工場から大量に送ってますが、そういう複雑な事トランプさんは分かってるんだろうか。
全て暴論だと言われているトランプ大統領の政策ですが、「メキシコとの国境に壁を作る」というのはそんなにおかしいのか?
不法入国を防ぐために国境に壁を作るのは当たり前だと思うのだが。
メキシコに費用を払わせるという点はちょっとあれですけど。
そもそも既に国境には壁というかフェンスがある程度建設されていて、それを延長させるだけの事で思い付きの暴論ではないと思うのだが。
例えば中国や東南アジアから船に乗って不法移民がわんさかやってきて自分たちの仕事がおびやかされたらとしたら・・・・
多数のブラジル人がいるうちの会社にいると職場を奪われるかもしれないという不安感が分からないでもない。(ブラジル人は不法入国ではありませんが)
そんな状況になってしまっているアメリカの労働者層がトランプ氏を支持するのはしかたないのかもしれない。
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