晴走雨読

紀伊半島の旅 その2

2日目の朝、いつもと同じ時間に起床。

前日安濃SAのベーカリーで購入したパンで朝食。「伊勢うどんパン」はやっぱりビミョー。パンの具にうどんを入れた職人さんの勇気には敬意を表しますが。

食後はいつも豆を挽いてコーヒーを淹れるのですが、VISON内にカフェ(猿田彦コーヒー)があったのでそちらで頂く。

コーヒー2杯とチーズケーキひとつで1,500円なり。

 

2日目の最初の目的地は「熊野古道」。奥さんが以前から歩いてみたいと希望してました。

勢和多気ICから紀勢自動車道に乗り熊野を目指します。この道は国道42号線のバイパスとなっています。

若い頃、紀伊半島にはオートバイや車で何度か訪れましたが、42号線は「死にGO線」と言われていてなかなか過酷な道路でした。平地がほとんどなく山が海まで迫っていて峠越えばかりだった記憶があります。

それが40年の時を経て真っ直ぐな道路が出来ていて隔世の感があります。ただトンネルばっかりでおもしろさは皆無ですが。

紀勢道の終点、熊野大泊ICで下道に降りる。すぐに鬼が城があったので寄り道。

 

駐車場を降りるとすぐに鬼さんがお出迎え。昭和の観光地の匂いがプンプン。

 

遊歩道が整備されています。

 

断崖絶壁にへばり付くように游歩道があります。一番奥まで行くと1時間ほどかかりそうなので、ここらで引き返す。熊野古道につながる山道などもあり、時間があればゆっくり散策してもいいかも。

 

今回歩く予定しているのは熊野古道伊勢路の中の松本峠越え。まずはスタート地点のJR熊野市駅に向かいます。

駅前に駐車場があるので入れようと思っていたら、全高2m以下で入れず。他のパーキングを探すと記念通り駐車場という所を見つける。商店街の中にある無料駐車場で、特に規制とかはなさそうなので停めさせてもらう。無料では申し訳ないので近くのローソンで買い物をする。

熊野市駅から電車に乗って一駅、大泊駅で降りて熊野古道の松本峠を越えて戻ってくるルートです。

 

熊野市駅からTOIKAで乗ろうと思ったらICカード等は全く対応していません。しかたないので切符を購入。改札を入ろうとしたが駅員はおらず。「しばらく席を外しております」の看板が。立派な駅舎ですがほとんど無人駅と変わりません。

そのままホームに入っていいの? 躊躇してると他のお客さんは何事もないようにホームに入っていく。

 

紀勢本線初めて乗ります。

ワンマン運行だし、降りる駅は無人だし、ドアはボタン押さないと開かないし。オタオタしちゃいました。

 

大泊駅は典型的な無人駅。「トイレありません」の張り紙が悲しげ。

 

駅からすぐ近くに熊野古道は通っていて、道路に表示があり案内板もあり分かりやすい。

 

国道の脇にいきなり登り口が。右側で工事をしておりやや分かりにくい。

 

古い石段の道が続きます。

 

石畳の道はイメージしていた熊野古道そのもの。

 

熊除け鐘が置いてありました。

 

登り口から15分ほどで峠に到着。

 

道を外れて200mほど登ると東屋が。

 

熊野灘の七里御浜が望めます。熊野古道随一の絶景とも言われてます。

景色を眺めながらローソンで買ったおにぎりを頂きました。

 

松本峠から熊野市側に降りた所。

 

この通りも熊野古道です。

 

伝統的建造物保存地区に指定されるほど古い建物が多い訳ではありませんが、時々こういった古い雰囲気のある旧家があります。

 

熊野市の旧市街は昭和の香りが残る街です。狭い路地などもたくさんあり、時間があればゆっくり回りたい街です。

 

道の駅熊野花の窟。

 

道の駅としては珍しく古民家を改築して利用してます。

駐車場は広く隣にコンビニもありますが、国道に面しているので車中泊するには騒音が気になるかも。

 

すぐ隣に花の窟屋神社があり参拝。

 

この神社の御神体はこの巨石。

 

遅めの昼食を頂きました。めはり寿司とうどんのセット。

寿司とはいっても、炊き込みご飯を高菜の漬物で包んだおにぎりみたいなもの。

うどんは古代米を練りこんだ細麺で蕎麦に近い。

 

こちらはサンマ寿司とうどんのセット。

 

昼食を済ませ、本日の温泉地那智勝浦に向かいます。途中の新宮市内のスーパーで夕食の買い物。

勝浦には早めに着いたので那智の滝に寄り道。

 

この冬は雨が少なく水量はピークの3分の1程度。残念ながら本来の迫力はありませんでした。

 

今日の温泉は那智勝浦のホテル浦島にある「忘帰洞」。下が本館、山上にあるのが新館。

 

乗用車では行けないので駐車場に車を停めてホテルのバスで桟橋へ。この船でホテルへ向かいます。バスでそのまま行けますがほとんどのお客さんが船で向かいます。

 

ホテル浦島の忘帰洞は海に面した自然の洞窟に温泉が湧いているもので、他にはない迫力と珍しさがあります。

温泉も硫黄臭が結構強い温泉らしいものです。日帰り入浴は1,500円。かなりのお値段ですがバスタオルが付いています。

実はここには子供の頃来た事がありまして、記憶はほとんどないのですが祖母に連れてこられたらしい写真が残ってます。

他にも温泉がいくつもあって入り放題。玄武洞というもうひとつの洞窟温泉にも入りました。忘帰洞は自然の洞窟ですがこちらは人工的に掘削した洞窟です。

ホテルは平日にもかかわらず賑わっていました。目立ったのはインバウンドの外国人。三重県の観光地では外国の方はほとんど見かけませんでしたが、なにが違うのでしょうか。

確かに伊勢神宮は海外の方にはあまり魅力的に見えないのでしょう。ヴィソンとかももっとインバウンド誘致しないと厳しいんじゃないか?

 

今夜の車中泊は太地町のくじら博物館。少し手前に道の駅太地があり、国道沿いでうるさそうですが橋を渡った奥にも駐車場がありこちらは静かで車中泊できそう。

でもくじら博物館の駐車場の方が圧倒的に広くて静かそうだったのでこちらで宿泊。

夜、道路情報を確認するとすでに高速道路は全て雪の為に通行止めになっていた。明日はどうやって帰ろうか考えながら眠りにつく。

翌朝は早めに起きて、すぐに出発。テレビなど見ながら情報収集するがとても通行止めが解除される可能性なし。なんせ温暖な南紀でも雪がちらついている。山肌にはうっすら白くなっている所もある。

伊勢湾岸道が通れないとどうしようもないので、取り合えず伊勢湾フェリーの乗り場、鳥羽を目指す。水族館のすぐ隣だ。

多分東へ向かう車の多くが伊勢湾フェリーに変更しただろうから乗れないかもしれない。でも1~2便待たされても高速道で渋滞してるよりいいだろうと判断。

 

そして鳥羽のフェリー乗り場に到着。車が1台もいない。係りのおじさんが「あと5分で出航するからすぐに切符買ってきて」

なんと待ち時間0で乗れてしまいました。あと2台しか空いてませんでした。

料金は普通車扱いなので7800円。こういう時5m×2mのコンパクトな車体がありがたい。おまけになんかの割引で6000円でした。高速代や燃料代を考えると充分元がとれます。

1時間弱の船旅で伊良湖に到着。今日中に帰宅できないかもと思っていたのに随分早く着いてしまいました。3日目はどこにも寄れませんでしたが、お天気には逆らえないという事でしかたありません。

 

 

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