黒部名水マラソンならぬ、黒部汗だくマラソンを走ってきました。
思えば黒部を最初に走ろうと思ったのは2020年大会の時。当然コロナで中止、というか延期になり延期になった大会も中止に。今回ようやく4年越しで参加が叶いました。
5月終りの開催という事で、当然気温の高さが懸念される訳ですが、「黒部」という地名のせいでしょうか、なんとなく涼しそうな印象があって、それは全くの気のせいなのですが。
大会前夜は会場近くの道の駅「KOKOくろべ」に車中泊。朝5時半に指定の駐車場に向かう。駐車場は空地の草を刈っただけの所で、雨が降ったら大変になりそう。
朝食はいつものお餅と前日近くのスーパーで買ったおはぎ。
駐車場からはシャトルバスで10分もかからず会場へ。
この道の駅KOKOくろべは最近できたばかりの施設で、店舗も充実しているし池や築山のある庭もありたくさんのお客さんで賑わっていました。大会会場の黒部市総合公園のすぐ隣にあり、応援者もここで充分半日くらいは過ごせるのでいいですね。カミさんもここで食事をして、しこたまお土産を買いこんでました。
会場へ到着してまずは体調チェックシートを提出。これまでと比べると随分簡易的なもので、ワクチン接種の証明も必要なくコロナもいよいよ終息の感じになってきました。
荷物預けの方法が他の大会とはかなり変わっていて、基本的には自分で棚の好きな所に置くだけ。貴重品だけは料金100円でA4の紙封筒に入れて預けるものでした。
荷物の受け渡しには大変な人数のボランティアが必要で、この方法はなかなか良いのではないかと思いました。
スタート前にみんなでラジオ体操(富山弁バージョン)。
私の知る限りでラジオ体操をするのは森町ロードレースだけですが、なかなかいいですね。この音楽を聴くと体が勝手に動いてしまいます。
スタートまで時間があったので会場内を散策。
出展していたショップでキャップを購入。今使っているのが随分ボロくなってきたので。
午前9時、Fゾーンからスタート。スタート時の気温は21℃。最高気温予想は25℃。一日曇りの予想なので暑さはそれほどでもないかも。
しかしこの予想はすぐに外れて、3kmも走るとすでに汗だく。湿度がかなり高く風もほとんどない。
前回の徳島マラソンで5分30秒は明らかにオーバーペースである事が分かったので、今回は5分45秒から6分の間に抑える。
コース前半は黒部の市街でほぼフラット。しかし12km過ぎから登りになる。
雲の間から太陽も顔を出しはじめ気温がどんどん上がる。全身から汗が噴き出す。この時点でタイムを気にする事はあきらめて、とにかく完走すること、生きてゴールする事に目標を変更。
給水・エイドステーションは22ヶ所も用意されていて、ほぼ2km毎にありました。
全ての給水所に寄ってコップの水を全身に掛けました。他の大会と違いお水が冷たいので助かりました。さすが名水マラソン。道路脇の用水路にも黒部の雪解け水がたくさん流れてました。
また公設のミストも数カ所あったのですが、私設エイドならぬ私設ミスト、というか放水がたくさんありました。庭からホースを引いてシャワーや単なる放水だったりしましたが、多くの家庭が協力してくれてほんとに助かりました。
エイドステーションには「ただ今の気温」表示があり、実測値が書いてありました。一番高い所では30℃になってました。
宇奈月温泉手前、24km付近の折り返しでようやく登りは終わり、あとは下り基調です。風向きが向かい風になりましたが暑さはかなり楽になりました。
コース後半は黒部川の堤防道路や河川敷を海に向かっていきます。
この黒部マラソンのコースは市街地もあれば、田園風景や古い町並みの中も走ります。黒部川沿いは単調ですが最後は富山湾に出てゴールです。街並みの背後には残雪の立山連峰がそびえ、変化に富んだ楽しいコースでした。
エイドステーションの数もそうですが、内容も充実していてました。スポドリは薄めてないし。特においしかったのがゼリー。少し凍っていてシャーベット状になっていて元気でました。
あとはおにぎりとミニパン、バナナ、梅干しなどを食べました。最近の自分としてはかなりたくさん食べました。
一番楽しみにしていたのが36km付近のエイドのアイス。この暑い中で食べたらどんなにおいしいのだろうとずっと待ってました。
置いてあったのはソフトクリーム状のアイス。一般的なものよりやや小ぶりで硬い。食べてみたら冷たくてキーンとしてしまいあまり食べられない。冷たいので甘みもあまり感じない。期待していたよりあまりおいしくなくてちょっとがっかり。
以前富士五湖ウルトラマラソンに出た時、途中のコンビニで買って食べたアイスはおいしかったのだが。
ずっとタイムは気にしてなかったが、30km付近で4時間半のペースランナーに抜かされる。いくら暑くても出来れば4時間半は切りたいと思い付いて行く事に。
ペースランナーはキロ6分で走ってるらしく、付いていくのはなかなか大変。エイドで意地汚く飲み食いしている間に引き離されてしまう。
それでもなんとか追いついてゴール。
4時間26分24秒でした。(ネットタイム)
極寒でアップダウンばかりの館山マラソンとほぼ同じタイム。この暑さを考えると充分納得できるものです。
記録証を見ると5kmのラップが全て31分から32分と安定してました。やはりイーブンペースは大事なんだと再確認。
ゴール後、カキ氷のお店があったので氷イチゴを頂く。最高においしかった。
会場で近くの温泉の割引チケットを売っていたので購入。金太郎温泉という所で通常1000円が500円と半額でお得でした。
サウナの水風呂で足を充分にアイシングしたので、一日経った今日足の疲れがいつもより随分楽に感じます。
5月末のフルマラソンというのは一般的にはちょっと考えられないのですが、以外と楽しく完走できました。走る前は不安でしたが給水や体を冷やす事に注意すればなんとかなるものだと。
実は今回でフルマラソン完走が30回となりました。
初フルが2011年のしまだ大井川。54歳の時でした。
50歳過ぎてランニングを始めて、一生で一度でもいいからフルマラソンを走りたいと思い参加。それから12年、まさか30回も走るとは思ってもいませんでした。
スタートした大会は全て完走したのが少しだけ誇りです。
今後何度走れるか分かりませんが、目標は70歳まではなんとか頑張りたいと思っております。