晴走雨読

袋井クラウンメロンマラソン走ってきました

5年ぶりにフルが復活した地元の袋井クラウンメロンマラソンを走ってきました。

コロナ過の時もハーフでエコパ内だけのコースで開催してましたが、同じ所をぐるぐるは嫌いなので参加してません。

 

当日の朝7時半頃にエコパの第3駐車場に到着。ここの会場はとにかく広大な駐車場があるのでストレスがありません。ただ第4駐車場は大会終了まで出られなくなるので注意。

JRの愛野駅からも徒歩15分で、とにかくアクセスが良い会場です。

 

県内最大5万人収容のスタジアム。サッカーやラグビーのワールドカップでも会場となりました。

この中がスタート・ゴールになります。

 

こちらも県内最大、1万人収容のアリーナ。受付や荷物預かりもこの中にあります。

 

アリーナの客席も開放されていて着替えや待機できます。

とにかくどのマラソン大会より施設は圧倒的に豪華で余裕があるのです。仮設トイレのないマラソン大会の会場は他に知りません。

シャワーも無料で使えます。アリーナだけでなくスタジアムの客席やトイレ、シャワーなども使えます。

 

荷物はアリーナの客席に置いて、貴重品のみこちらで預かってもらえます。この方法で問題なし。主催側の負担も少ないでしょうし。

 

スタート30分前にトイレに行ってから待機場所に移動。ただ気温も低く風も強く寒いので、こっそりスタジアム内の風の当たらない所で待機。

開会式が始まったが、やっぱり今回も選手をスタジアム内に入れずにやってる。Aブロックの選手だけは入れてたみたいだけど。選手を入れずにゲスト(増田明美さん)に挨拶させたり、注意事項の説明したり、全く意味がわからない。選手全員スタジアムに入れる余裕あるのに。以前の大会ではやっぱりほぼ無人のスタジアムで、ゲストの猫ひろしさんに「にゃー!」とかやらせてたし。芸人殺しの恐ろしい大会です。

 

9時10分スタート・・・と思ったらいきなり大混乱!!

スタジアムからの出口への誘導が悪くて、Aブロックの選手が行き過ぎたのに気づき戻ってきて後続の選手は前に進めず。こんなミス、見たことも聞いたこともありません。

実はこの大会、過去にも何度かコースの設定ミスで選手が走っている最中にコース変更したり、誘導ミスでトラブルを起こしています。何年たっても変わらない体質で、今の主催者では改善は望めそうにありません。そもそもの原因は3kmや10kmの部も併催してる事。部門ごとにコースを変更する必要があり、そこで間違いを犯すのです。

 

取り合えずスタジアムの外へ出て、コースはエコパ内をぐるっと1周します。スタート直後にわざわざ狭いルートを走らせなくてもいいのに。

ここで自分に問題が発生。久々に尿意ドンです。コース途中にもトイレはありますが混んでいる可能性あり。目の前にあるエコパ内の公衆トイレを見ると空いている。すぐにコースを外れ飛び込み用を足しました。タイムロス2分ほどでしょうか。

 

コースはエコパを出るとすぐに登り坂です。前半にいきなり峠が3つ連続してあります。ここで無理をすると後半持ちません。

峠を3つ越えると平な田園風景となりますが、今度は強い西風に悩まされます。そしてその後また峠越えがあって17km付近の広愛大橋を越えるまではアップダウンが続きます。

このコースは兎に角この前半のアップダウンをどう走るかがポイントになります。無理にペースを守ろうとすると20km付近でいきなり足にきたりします。ちょうどコースが田んぼの中の向かい風区間なのです。私の場合前を走る選手の後ろにぴったり付いて、コバンザメ走法です。知らないジジィに真後ろに付かれた方は迷惑かもしれません。すいませんでした。

 

エイドはかなり充実していて、バナナやみかん、ミニあんぱんに一口まんじゅう等々。そしてエコパのすぐ隣にある法多山名物の厄除けだんごもあります。

30kmのエイドにはメロンがありました。四角に切ったメロンは凍っていました。ゴール後にもらったメロンも凍っていました。凍らせると甘さを感じないです。ぜひ生のまま提供して欲しい。

 

30kmの可睡斎あたりもキツイアップダウンがあり、初参加の方はもれなくここで本日終了となります。急な登りは無理せず歩きましょう。

久野城址のエイドでも厄除けだんごを頂き復活します。国道1号のアンダーパスをくぐり抜けると最後の田んぼの中の向かい風区間です。35kmからは市街地に入るので風も気にならなくなります。

そして新幹線と並走する区間になる訳ですが、ここから愛野駅付近までがこのコースで一番走りやすい所です。緩い下りがずっと続きますし、追い風区間だし。普通35kmからは精魂尽き果てて足も限界で一番苦しい所ですが、ここは風が背中を押してくれるんです。もう無理だと思っていたのにペースが復活してるんです。

39km付近のエイドも一番豪華です。私も思わずバナナとあんぱんと饅頭を頂いたら、その後胸やけしてしまいました。

 

快調に愛野駅までくるとゴールまであと2kmです。しかしここからがこのコースのメインイベント。目の前に見えるゴールのエコパスタジアムは遥か山の上にそびえ立っていてずっと登りが続きます。

ここまで風に背中を押され実力以上のスピードを出せていたものが、突然の登りで完全に終了します。あとは喘ぎながら這うようにスタジアムを目指します。ゴールはすぐそこなのに、ぐるっと大回りさせられてやっとゴールです。

 

タイムは4時間06分54秒でした。5年前の4時間01分には及びませんでしたが、先月の松本マラソンの4時間13分よりは随分短縮できました。獲得標高が松本は300mですが、袋井は470mですからなおさらです。

アップダウンが多くて非常にキツイ大会で自己ベストを狙える大会ではありませんが、非常に良い経験になります。袋井を完走できれば他のどの大会でも大丈夫でしょう。

私も今回非常に良い練習になりました。ゴール後も意外と足にダメージは少なく、もう少し追い込めたのかなと反省。

 

キッチンカーが色々出店していたので昼食を摂りました。屋外での飲食はちょっと寒かった。

 

参加賞は今回から選べるようになったので、地元の野菜セットにしました。Tシャツやタオルなんかより全然いいですね。

 

大会自体はスタート直後の大失態がありましたし、コース上でも誘導や審判車や交通規制で色々問題が散見されました。またエイドやトイレの表示など細かな点で不満はたくさんあります。他地方の大会と比べてしまうと余計不備が目立ちます。

コロナ過のせいでマラソン人口は激減してどの大会も参加者集めに苦労しています。なので大会自体の魅力を上げるためにどの主催者も非常に努力をされているのが分かります。

一方、袋井では問題点が10年前からほとんど放置されている印象です。主催者はこれ以上参加者は増えなくてもいいと開き直っているとしか思えません。それとも田舎の大会だからこれくらいで仕方ないと居直っているのでしょうか。

あるいはエコパという素晴らしいハードにあぐらをかいているのかも。どの大会も会場確保は大変ですし特に駐車場確保が大問題。あったとしてもシャトルバスを運行して人を運ばなければなりません。更にスタート・ゴールが違えば選手の移動と荷物の運搬にも多額の経費がかかります。これらの心配がない大会運営は費用的にも非常に恵まれていると思います。

主催は袋井市スポーツ協会。実際の運営の主体もスポーツ協会だと思われます。当日会場やコース上で実際に旗を振っているのも市内各地区のスポーツ協会役員が動員されたものです。私もやった事があるのですが、特にスポーツが好きだからとか精通しているとかは全く関係なく各自治会の当て職で、単に順番だからやらされてる人がほとんど。任期も2年で経験が全く継承されません。

毎年経験のない素人集団が簡単な説明だけを受けて大会の現場に立たされます。これでは毎年同じ失敗が繰り返されてもしかたありません。今年は特に5年ぶりのフル開催という事で、余計にミスが目立った気がします。やる気のあるボランティアがいる大会とはこれだけでも雲泥の差です。

沿道の応援も以前よりかなり少なかった。ブラスバンドとかなかったし、無理やり祭り太鼓をいくつかお願いしてただけでした。5年のブランクで市民の関心もすっかり冷めてしまった印象です。一般市民の応援とか関心を醸成する、いわゆるマラソン文化を築くのは長い年月が必要です。

そういった熱意みたいなものが減ると、こんどは反対派の声が大きくなりがちです。大規模な交通規制のために市民にはかなり迷惑をかけますから。以前から交通規制によるトラブルは散見されましたが、今後さらに増える可能性もあります。昨今SNSではマラソン大会は迷惑イベントとして反対運動すら起きているとききます。

今回の大会もランネットの評価点は散々です。このまま放置すれば参加者はもっと減るでしょう。

今年で36回目の開催ということで、小さな地方都市としては頑張ってきた方だと思います。ここまで続けられてこられたのは何か特別な理由があったのかもしれません。せっかくここまで続けてきたのですから、主催者も変化を恐れず変わっていって欲しいと願って止みません。

 

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