北陸3大マラソンの金沢・黒部に続き、富山マラソンを走ってきました。
9月末の駒ヶ根ハーフ以来のTOM200での遠征です。今回はカミさんも同行。母の介護は妹にお願いしました。旅の部分は後日アップします。
富山マラソンは前日受付なので遠方からの参加者には面倒です。おまけにスタートは高岡市、ゴールは富山駅と離れているので2重に大変。スポンサーへの配慮だったり、公共交通機関にお金を落として欲しいという希望なのは分かりますが・・・
ぜひナンバーカードなどは事前送付にして欲しい。できなければせめて受付会場近くに駐車場を用意して欲しい。民間の立体駐車場はたくさんあったが、当然全高2.1m未満なのでキャンカーは入れず。平場のパーキングを探すがどこも満車。しばらく並んでなんとか入庫する。
受付会場は富山駅北口から徒歩10分ほどの富山市総合体育館。ここはゴール会場にもなっています。すぐ近くに富岩環水公園という運河沿いのきれいな公園があり、世界一きれいと言われる?スターバックスもあります。
受付の列に並んでもうすぐ中に入る直前に身分証を忘れてきたことに気が付く。しかたないので車を停めたパーキングまでダッシュで戻る。別に走らなくてもいいのだが、軽く前日練習という事で。
ゼッケンやプログラム、Tシャツを受け取りEXPO会場へ。ほとんどがスポンサーのPRブースで全くつまらない。多少お金取られてもいいから事前送付にして欲しい。
大会当日は朝5時半に起きて新高岡駅の南にある選手駐車場へ向かう。なんと病院の駐車場が選手駐車場となってました。
朝食はお餅です。お雑煮で2個、甘からの焼き餅2個、それと納豆を頂きました。
7時半に駐車場を出発してシャトルバスの出ている新高岡駅へ。徒歩10分で到着。バスが停まっていたので乗り込もうとすると係員が「ここからは乗れないので、一旦駅舎の中に入って北側から出て回ってきてくれ」と言う。なんじゃそりゃ。多分新幹線で来る選手が多いので、その列に並ばせたいらしい。だったらもうちょっと分かりやすい案内が欲しかった。
バスに乗り込んだがなかなか発車しない。新幹線の到着を待っているらしい。8時過ぎに出発してスタート会場に着いたのは8時15分。手荷物預かりは8時20分までなので結構ギリギリ。急いで着替えて荷物をまとめトラックへ預ける。
次はトイレ。一番大きな仮設トイレの会場へ行くと案の定大渋滞。男性小用なら回転早いだろうからと並ぶ。順番が来たのはスタートブロック整列の2分前。ダッシュで指定ブロックへ向かうが一番遠くだった。ちょっと遅刻したがなんとか列に潜り込む。なんか昨日からダッシュばかりしてる。これがレース後半に響くとは?
9時にフルマラソンスタート。スタート会場は市役所前の道路で片側1車線でさほど広くもなく、近くに広い場所もなく1万3000人規模の大会としてはキャパオーバーな感じ。スタート後も混雑は解消されず。
高岡の旧市街に入ると道路は更に狭くなり、全く走れず。伝統的建造物保存地区に指定されていて古い建物がたくさんあり、個人的には楽しいルートでしたが、タイムを気にする方にはストレスが溜まる区間だと思います。
こういう狭いルートはコース中盤以降の設定でないと無理だと思います。
大会2日前には最高気温28℃になり心配された天気ですが、当日の予想は22℃。前夜雨も降り朝も曇り空。NHKの朝のニュースでも「今日は一日こんな曇り空でしょう」と言っていたから安心してたけど、スタート時に太陽が出てきました。気温はそこまで高くないが、やはり太陽に照らされると暑い。3kmも走ると汗が吹き出してきました。
高岡駅前あたりまで来ると道路も広くなり自分のペースで走れるように。取り合えず5分45秒前後のペースを刻む。
エイドはそこそこ充実してるが、とにかく暑いのでほぼ全員給水するし、量が少ないので2~3杯飲む人もいたりで全然間に合っていなくてボランティアは大忙し。後方の人達は水や紙コップもなくて結構悲惨だったらしい。こんな気温で開催した事がなかっただろうから仕方ないけど、今後は温暖化でこれが当たり前になりそうなので、もう少しエイドを充実させた方がいいでしょう。
市内を抜けて荘川の堤防道路に出ると海からの向かい風になるが、暑さは楽になる。
射水市に入り海に近い地区には祭り屋台が出ていた。からくり人形も乗っていてかなり豪華な屋台です。準備だけでも大変だろうに。感謝。その他応援は市内のどこでもたくさん人出があり、堤防道路とかに出てもたくさんいて熱い応援がうれしかったです。
そして海がみえてるくるとこのコース最大の見どころ新湊大橋です。
橋の上からは港に帆船の海王丸、山側には立山連峰が・・・見えるはずでしたがこの日は雲で見えませんでした。残念。画像はネットから適当に拾ってきました。
新湊大橋の頂上あたりが丁度コースの中間点。前半は無理せずペースを抑えていたつもりでしたが、やはりこのアップダウンは足にきました。
コースは富山平野の田んぼの中を走る単調なものになり早くも6分のペースを維持できなくなってきます。それでも前半無理しなかったので35km過ぎから頑張って5分台のペースに復活。と思ったらそれも1kmだけで再び6分台に転落。
すると4時間半のペーサーに抜かれてしまう。これはマズイと思い再びペースアップ、しかしこれも続かない。40km手前でお腹に力が入らなくなり更に両足が攣ってしまう。
これまでレース後に足が攣った事は何度かあるが、レース中に攣ったのは初めて。走るどころかゆっくり歩くのが精一杯の状態に。こうなるともうどうにもなりません。
すると前方に選手が倒れているのを発見。係員に胸骨圧迫(心臓マッサージ)を受けてます。意識がないようで表情がありません。すると係員が「誰かAEDを持ってきてー!」と大声で叫ぶ。どうやら心停止しているらしい。みんなAEDを探して叫んでる。近くに医療スタッフはいないようだ。
この日はこれ以外にもレース前半から救急車のサイレンが鳴りづめで、新湊大橋の上まで救急車が来たし、またコース上で痙攣などで倒れている選手多数。気温が高かったとはいえ、こんな大会は初めてです。あ、いや「新東名マラソン」という伝説の阿鼻叫喚、地獄の大会が過去にありましたが、単発でしたし。一般的な大会では異例の多さでした。
その後ネットニュースを注視してますが、今のところ死亡記事はないので、あの選手はその後AEDで息を吹き返したと思われます。
しかしこんな修羅場を見るとさすがにこれ以上無理して走る気力は霧散してしまい、残りは1km少々はほとんど歩いてゴール。
タイムは4時間30分30秒。
遂に4時間半オーバーを出してしまいました。初心者の頃の体調不良の時を除いて自己ワーストです。
レース前の目標は1年前の金沢マラソンと同じ4時間10分前後でした。練習もちゃんとできてたので自信あったのに・・・。ここ数年走るたびにタイムが悪くなる負のスパイラルから抜け出せません。年齢だからしかたないとあきらめるのは簡単ですが・・・
最後まで歩かずゴールできなくなったらフルは辞めると思っていたので、そろそろ止め時なのか?
70歳でフルというもう一つの目標もあるのですが、なかなか厳しいかも。
世の中には70歳80歳でもフルを完走してるジィさまがたくさんいますが、なかなか簡単な事ではありませんね。
ゴール後も動けなくなってスタッフに介護されてる人や、車いすに乗せられている人がたくさんいました。やはり過酷な大会だったんですね。
着替えは体育館の中が更衣室になっていて広くて快適でした。
富山駅まで重い足を引きずりつつ向かいます。新幹線の切符はカミさんに買っておいてもらいました。
駅前広場や駅のコンコースにはたくさんの出店がありにぎやかでした。時間があったのでここで食事を摂りました。富山ブラックラーメンです。
新高岡駅まで新幹線で戻ります。初めて北陸新幹線に乗りました。新高岡駅から車を停めてある病院の駐車場までが、また遠い。朝は全然気にならなかったのに。
駅近くにタイムズの広いパーキングがあり、24時間200円と安いのでこちらに停めれば良かったかも。